複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046020093

作品紹介・あらすじ

外資系企業で15年間、システム開発に従事してきた著者。日々の仕事で色々な方法を試し、試行錯誤して行き着いたのが、「あらゆる問題を、2軸(タテ軸とヨコ軸)で整理して考える」という方法、すなわち「2軸」思考でした。
タテとヨコの2軸で整理する2軸思考は、世界一シンプルなフレームワークです。タテとヨコの2本の線を引くだけで、悩む時間がなくなり、思考のスピードが速く、そして問題をシンプルに解決するこができるようになります。本書では、仕事でどのように2軸を使っていくか、著者の独自メソッドを紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • 『2軸思考』木部智之著
    ~ビジネスにおける論理的思考の鍵を手に入れる。~

    【A;こんな人におすすめ】
    1.物事を論理的に考えたい人
    2.アウトプットを上手に行いたい人
    3.アウトプットからアクションを効率よくやりたい人

    【B;本書の魅力】
    1.著者はIBMで15年以上のコンサルティング経験を持つ実務者。
    2.理論だけでなく、具体的な実践方法が詳細に記載されている。
    3.各テーマごとに「2軸」の具体例が示されており、実践しやすい。

    【C;2軸思考とは?】
    2軸思考は、観察した事象に対して自身の考えを整理する際に、縦と横の2軸を用いて情報を整理する方法論です。

    【D;2軸思考のメリットとデメリット】
    •発信者にとってのメリット:
    ・思考の整理が正確に行える。
    ・アクションにつなげやすい。

    •受信者にとってのメリット:
    ・発信者と同じレベルで情報を理解できる。
    ・アクションにつなげやすい。

    •デメリット
    「やり方がわからない」という点です。

    【E;具体的な2軸思考のステップ】
    1.目的に合わせて枠を選ぶ。
    2.縦と横の2軸を決める。
    3.枠に情報を埋める。

    <縦軸と横軸の選び方>
    •縦軸:「要素」
     項目であり、変化しない内容。
    •横軸:「流れ」
     時間や状態などの変化する内容。

    情報を「要素」と「流れ」で分解することは、整理範囲にモレを発生させづらくする効果があります。

    【F;日常生活での2軸思考の活用】
    著者は日常生活で見聞したことを2軸で整理する訓練を行っており、ビジネスシーンでの実践に役立っています。私も、さっそくやりはじめています。

    【G;ビジネスでの2軸思考の活用】
    著者は打ち合わせの議事録をすべてA4サイズの2軸で作成しています。これにより、議事参加者が同じレベルで結論を理解できる状況を作り出しています。

    【さいごに】
    私も早速アウトプットを2軸で作成しています。
    情報の受け手の評価は不明ですが、自身の情報に対する理解が大幅に改善されていると感じています。『2軸思考』は2024年度の「当たり本」となりました。

  • 良書 わかりやすかった

    あなたは最近、こんな悩みにぶつかっていないでしょうか?
     頭の中がごちゃごちゃで、なかなか仕事が前にすすまない
     次から次へと問題が起こって、スケジュールが遅延している
     アイデアがでてこない
     上司から、膨大なデータを整理しろと言われて困っている

    問題がうまく解決できない原因は、たったひとつ。複雑な問題を、複雑なまま考えているからです。
    ⇒複雑な問題を一瞬でシンプルにしたいなら。紙に、2本の線を引いてみてください。
     あらゆる物事を一瞬でシンプルに整理することができます。

    ⇒問題は、シンプルにしないと解決できない
     問題は、書き出すことで解決が速くなる

    複雑な問題をシンプルに「構造化」し、書き出して「見える化」する。
     デカルト 困難は分割せよ
     ビル・ゲイツ 問題は切り分けろ
     ダ・ヴィンチ シンプルさは究極の洗練である

    立ち止まることの大切さ
    ⇒動き出す前に情報をシンプルに整理し、可視化することで、結果的にやるべき作業の総量が激減する

    すぐにやる とは、速くやる は違う

    最速で問題解決する原則
     ①考える枠を決める
     ②全体像を捉える 何を実行し、何を捨てるのか、取捨選択をするためには、全体感がわからないと適切な判断ができない
     ③ムダに考えない 一番よくないのは、なんとなく全部を考えること

    簡単な図にできないかを考える ⇒ 優秀な人ほど、アウトプットで出てくる図は極めてシンプル

    2軸思考5つのメリット 考えるスピート、伝えるスピードが速くなる
     ①悩む時間がなくなる
     ②即断即決できる
     ③新しいアイデアを生み出せる
     ④わかりやすい説明ができる
     ⑤わかりやすい資料を速く作成できる

    仕事の基本IPO
     INPUT 入力
     PROCESs 処理
     OUTPUT 出力

    2軸フレームワークを作る3つのステップ
     ①考える目的に合わせて枠のタイプを決める
      ・マトリクス
      ・4象限
      ・グラフ 折れ線グラフ、棒グラフ、ヒストグラム、パレート図、構成比率棒グラフ、ウォータフォールチャート
     ②タテ軸とヨコ軸を決める
      ・要素
      ・流れ
     ③枠に情報を埋める
      ・定量情報 数字
      ・訂正情報 数字以外

    2軸フレームワークを作るポイント
     ①手書きで思考
     ②ノートは、方眼横向き
     ③どんなに複雑でも2軸に
     ④わからなかったら、とりあえずマトリクスに
     ⑤思考のベクトルを意識

    マッキンゼーの空・雨・傘
     空 事実認識
     雨 事実解釈
     傘 判断
    事象を洗い出すときは、定量的なデータがあればそれを用いる

    スケジュール通りに進める ⇒ 遅れたスケジュールをとりもどす

    スケジュールの遅れをとりもどす3つの方法
     ①クラッシング 人を投入する
     ②ファーストトラッキング 時間を投入する
     ③やるべきタスクをやめる

    標準偏差 ±1シグマ 68% ±2シグマ 95% をカバー
    パレート図で主力商品を特定 2:8の法則

    伝える
     コミュニケーションミスで失うもの 時間 そして 品質
     伝え方3原則
      ①短く ②構造を意識して、③イメージで 伝える
     伝えるステップ
      ①ピラミッド構造で伝える内容を決める
      ②伝える順番を決める
      ③A4紙一枚
     報告するのに、言いたいことを紙で図にしてみる⇒ 書けないことは伝えられない

    資料の良し悪しを決めるのは、見た目ではなく内容

    良い資料とは、読んでわかる資料よりも、一目見てわかる資料を作る

    わかりやすい資料とは
     ①構造を明確にする
     ②8割手書きでつくる
     ③バイアス:自分はこうしたい、こうすべきだ を主張する

    資料作成のステップ
     ①エッセンスを洗い出す
     ②粒度や分類をまとめ構造化する
     ③伝える順序をきめる
     ④図解する
     ⑤パソコンで清書する

    資料の見た目をきれいにするというテクニックがあるに越したことはありません

    複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考
    著:木部 智之
    紙版

    CONTENtS

    はじめに
    Prologue 「複雑なまま」考えていないか?

    【Part1 基礎編】
    Chapter1 「線を2本引くだけ」で、すべてが解決する
    Chapter2 「2軸フレームワーク」の作り方

    【Part2 実践編】
    Chapter3 2軸で「問題解決」する
    Chapter4 2軸で「伝える」
    Chapter5 2軸で「資料作成」する

    EXTRA Chapter 2軸フレームワークカタログ

    ISBN:9784046020093
    出版社:KADOKAWA
    判型:4-6
    ページ数:256ページ
    定価:1400円(本体)
    発売日:2017年12月01日初版発行

  • 早く深く思考して信用を作る時間を作るために手に取った。
    思考=問題解決への道筋を作ること

    必ず二軸で聞く、二軸で書いて、考え、話すを訓練する。
    日々の訓練=視点、視野、視座を変えながら二軸で
    物事を整理する。
    文章で書く=まとまってないということ
    話を聞くときに、二軸で書いて聞く。
    話す時は、全体のどこを話しているのか?
    どういう順序で話すのがいいのか?


    複雑→シンプル=成果大
    いつでも出来る。
    文章=要素分解の余地あり
    残念なもの=訓練の機会
    視点・視野・視座
    不要なものはグレーアウト
    人はイメージで理解する
    内容→順序→紙渡す
    受け取った情報はバイアスありき
    資料にする時は絞り込む
    良い資料は見て分かる
    ピラミッド構造
    作る資料にはバイアスを

  • フレームワークを実践に使うために2軸思考は非常に有効。
    マトリックス型、4象限型は意識して使って無かった。

  • 物事を整理するとき、縦、横の二軸かつプラス、マイナスを用いると4つの組み合わせができる。理系の仕事では無意識にやってることだが、普段プライベートでは意識できてなかったんでやってみよう。

  • 難しいことを難しいまま考えるのは、個人に閉じる分には早いのだけど(事実それで相当な時間を捻出できているが)人には伝わらないという欠点がある。
    クレイジーな業務量なので、このフレームを作ってどこまで効率が上がるか実践してみようと思う。まずはノートを買ってこよう。

  • 物事を点でも線でもなく、二軸の面でとらえて考える。物事の要素や流れを構造化するのが苦手な人には良い内容かも。
    巻末のフレーム一覧は役に立ちそう!

    難しい問題に悩んでいるときほど盲目になりやすいので、意識してシンプルな二軸思考をすぐに呼び出せるようにしておきたいものです。

  • わりと参考になる。
    試しにやってみないと身につかないので試行が大切

  • 内容はあっさりめ。ただ二軸の組み立て方や、様々なパターン例示があり参考になる。全ての問題が解決できるわけではないだろうが、このような思考パターンはある程度は有用だと思われる。

  • 頭の中で考えていることを整理するときに役立つ事例が具体的に挙げられているので、自分に合ったやり方を使ってみると素早く思考が整理出来ます。

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著者プロフィール

木部 智之(きべ・ともゆき) 
パナソニック コネクト カンパニー役員
横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科修了後、2002年に日本IBMに入社。数々の炎上プロジェクトの火を消し、エグゼクティブ・プロジェクト・マネージャーに。2018年よりパナソニックのソリューションビジネスの立ち上げに従事し、2020年最年少執行役員に就任。プロジェクト現場に従事する傍ら、人材育成にも力を注ぎ、社内外でビジネススキルに関する研修やセミナーを実施。著書に、『優秀な人がこっそりやっている仕事のスゴ技75』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『複雑な問題が一瞬でシンプルになる2軸思考』(KADOKAWA)、『超速PC仕事術』(東洋経済新報社)など。「プレジデント・オンライン」「東洋経済オンライン」ほか、ビジネス誌にも執筆多数。

「2022年 『入社1年目のビジネススキル大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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