「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方
- KADOKAWA (2019年4月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046041890
作品紹介・あらすじ
人生の「まさか!?」で慌てないために今から知っておくべき、戦略的「転職思考」
「いつでも転職できる」という武器を持っていれば、
仕事は今よりずっと楽しく、ラクになる!
「会社」「時代」「人」に左右されず自分の思い通りの
キャリアパスを描くことができるようになる1冊。
感想・レビュー・書評
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自分の市場価値を高めるポイントが理解できました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今すぐの転職を考えているというわけではないが、
自分の市場価値を常に意識して活動していくという
取り組みは非常に大切なことだと思っており、
そのための自分軸の定め方、市場価値の測り方について
のヒントを得ることを目的に読んだ本。
なんとなく自分は他と違って何が違うかを
言葉には出来ないなりに考えてはいたけど、
改めて何が違うかを理解出来た気がします。
雑用以外で感謝されることや求められていることって、
やっぱり自分にしか出来ないことだからこそだと思う。
それを定期的に別の環境に移って試してみても、
同じ結果が得られ続けているのであれば、
それは自分の強みであると言い切ってよいと思った。
私も転職を何回かしており、
色んな立ち位置での仕事を経験してきたが、
一貫して感謝されている内容は同じような気がする。
結局コアとなる部分は変わらないのかなあと
しみじみ感じてしまった。
【勉強になったこと】
・これからの時代には「転職力」が必要。
自分の持ち味を知り、最大限に活かすことで、
①好きなタイミングで欲しい値段で自分を売る
②自分が好きなことで稼げる市場と仕事を知る
ことを可能にすることで、世の中から認められる
ようになることが、ここでいう転職力のこと。
・自分の持ち味を知りたければ、
「ありがとう」と言われた内容をカウントし、
その傾向を分析してみるのが近道。
・究極的には誰もが嫌がる仕事で一生無くならない、
かつ自分自身がそれを得意としているという仕事が
一番高く売れる仕事になる。
・キャリアを考えるときは、
ライフサイクルを意識することが大事。
ライフサイクルとは、その組織のライフサイクルで、
「導入」→「成長」→「安定」→「衰退・再展開」
のステージを指す。
この中のどこが一番自分に合っているかをまずは
しっかり考えること。
また、仕事として業界軸、職種軸、会社軸のどれで
考えるかといった視点も大切。
→自分は「成長」期で、職種にこだわりたい。
・成長期に向いた人は、安定期ののりしろの局面まで
きたら、次に伸びてくる会社に飛び乗るとよい。
特に、同業で先に経験した状態で市場に出れば、
今よりも高待遇での転職も可能。
・中途採用から新卒採用にシフトチェンジしたら、
成長期から安定期に移りつつあると考えてよい。
成長期にある組織で新卒を取りたいという発想には、
少なくとも負荷も意識してなりにくいから。
・自分の資質(キャラ)を知るには、
実際に書き出して整理するのが近道。
書き出す内容は、
①人より速くラクに出来ることを洗い出す
②自分の欠点やコンプレックスを洗い出し、
それをいい意味に読み替えてみる
③心に引っかかることを書き出す
の3点。
特に③は、日常で引っかかったタイミングで
書き出し、何故引っかかったのかを深堀りする
ことによって、自分の深層心理を知ることに繋がる。
・自己紹介は、実績と今の役割、そして今後
何に活躍できるか?の時間軸で整理すると伝わる。
・仲間を強調しすぎる組織は、そもそも怪しいと
考えてよい。何故なら仲間を大切にしない組織なんて
そもそも存在しえないから。
それよりもプロとして確立している組織にいたほうが
自分の成長にもつながる。
自律(技術の高みを目指す態度)
と
自立(他者との関係性を踏まえ、セルフコントロールする態度)
を持った一流の組織で働くことを目指したい。 -
P140がわりと印象に残った。
【つんく♂さんが以前TVで「この歌がヒットするかどうかは、最初にアーティストに曲を渡した時のリアクションでわかる」とおっしゃってました。
「これ私(達)が歌うのですか!」と露骨に嫌な顔をした時は売れるとのことです。楽曲を提供するアーティストの魅力を突き詰めていくと、嫌で隠したいところを強調することになるそうです。】
他、転職で迷うところとか、どうすればいいとかが具体的に書いてあってかなり参考になった。 -
【自分の持ち味から選ぶ仕事】
持ち味とは、動機、性格、価値観から出てくる、資質。
これを知らないとどうしようもない。
これを知ったら、あとは活かす。 仕事が楽しくなりそう。
自己分析・自己理解が大事、という点はいろいろな本でもよく書かれていて、それができたら本当にいいといつも思う。
資質にあったことなら速く楽にできる、うん、まちがいない。
向いていることなら、好きじゃ無くてもやりがいが湧く、だから、好きなことより向いていることを仕事に。
うん、向いてることは、そう変わるものではないからな。嗜好はいろいろいなきっかけで変わるし。そこまで信頼しないほうがいいと思ったり。
それ以外にも、転職時の採用プロセスでどのように伝えるかー相手の視点で、というアドバイスもあった。過去₋実績の具体例、現在ーしていること、未来₋提供価値、を伝える。分かっているようで出来ていない。
例文では素晴らしい実績があることを前提に書かれていたけれど、実績がなくても一貫性を、という点は少し救い。採用側によると思うけれど。どんな活躍をイメージさせられるか。
・・・
この本を読んで、キャリアの問題が解決することはない。
けれど、
どういう風に考えて、どういう風に自己理解を深めるか、そのツールをもう一つくれる。
さて、先ほど受けた面談では、相手側はどんなイメージを抱いたのかな、自分の資質を全く伝えていなかったと、今気づく。
あと、持ち味って、本当に人と一緒にちゃんと仕事しないと分からない。まずは目の前の仕事、しないとなー。 -
〇では、何を武器にすればいいか。
それは、持ち味です。
〇「どんな人」から「どんな『ありがとう』の声」を貰っているのかを集めると分かります。
☆強み、は上には上がいる。ありがとう、と言われる理由を集めて、自分の価値を探る。
ありがとう、って何で言われたかなあ。思い出せない。
言われてない?意識してなかっただけだとと思いたい。 -
もう一回きちんと読み返したい。
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定期的に読み返そうと思う本。
具体的に出るか否かに関わらず、準備はしておいて損にはならない。社外でもやっていける準備ができたのならば、社内でももっと活躍できる。
忙殺されてる中だからこそ、視野を狭めずに俯瞰的に考動するべき。 -
内容はとても参考になる。
ただ誤字脱字が多いので、星4つ。 -
キャリア相談とか受けた時に
思い出したい。
特にポータブルスキルを意識した方がいい点
・・・以下メモ・・・★は自分が思ったこと
「誰もが、このままこの会社にいていいか、モヤモヤと悩んでいる」
→働くことに対し選択肢が多すぎるから
■転職するパターン2つ
①職場環境から追い込まれるパターン
②誘われるパターン
強みはあまり差が出ない
→仕事が同じだから
強みではなく「持ち味」でブランディングする
→どんなありがとうを言われているか
■持ち味
→資質(動機、性質、価値観)
→人生観が変わるくらいのことがないと変わりにくい
■転職先で活躍できるかどうか
「仕事」と「会社の価値観」とあなたの資質がマッチするかをみればいい
・経営理念
→自分の資質にあっているか
→本当にその判断基準通り意思決定できているか(理想論なのでできていないことも多い)
・儲かる仕事でも向いてなければ活躍できない
・逆に向いてる仕事なら儲かる業界に行った方が良い
→同じ経理なら、介護職よりテレビ局など
→ただ、今儲かっていても未来も儲かるかは微妙
■横にスライドする
どの業界でも王道の職種で一人前になった後に、一番困っている職種にキャリアスライドをすればいい
■資質の見つけ方
(A)人より速くラクに飽きずにできることを書き出す
(B)自分の欠点やコンプレックスを書き出し、いい意味で置き換える
(C)心にひっかかること、ざわついたことを書き出す
■ポータブルスキル
ポータブルスキルとは、資質や特定の業種・職種・時代背景にとらわれない能力です。どの組織でも「仕事を前に進めていく」ために必要な共通能力で、まさにポータブル(持ち運び可能)なものです。 -
「働く」というものに対してどの選択肢を取るべきか不安を抱えていた。SNSが爆発的に普及して情報氾濫社会となった今、否応なしに様々な経験談が流入してくる。その結果、「働く」に関する選択肢が多いために悩んでしまう状態になってしまっていると自覚できた。本書は数ある選択肢の中から各個人にとってベターな選択をするためのノウハウとその根拠を、例え話を織り交ぜつつ分かりやすく述べてある。
学んだ点は次の3つ
・強みではなく持ち味を武器にする
・資質<ポータブルスキル<専門性の順で組み立てる
・アルムナイの有無から企業と従業員の関係性を伺える。
本書から学んだ内容のアウトプットとして次の2つに取り組む
・持ち味発見法の実践
・資質に問わず習得するべきなポータブルスキルの習得
中でも「会社で必要とされる人材は候補含め15%」という数値は衝撃を受けた。それ以外の人事異動は玉突きであるという無情な事実を目の当たりにした。今いる会社の中でその15%に入れているかは気になるが、本書で学んだ「自分で人事異動する力」を養っておくことが重要だと思う。