10万円でシルクロード10日間

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 89
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046044273

作品紹介・あらすじ

東洋と西洋が入り交じる中央アジアは、世界中のどの国とも異なる独特の情緒を持っており、おすすめの地域です。特に春と秋は澄み渡る青空と乾燥した空気が相まって、非常に快適な旅を楽しめます。中央アジアはイスラム圏ですが、ソ連統治時代を経たせいか非常に世俗的であり、飲酒も可能。現地の女性もイスラム圏で見られるような抑圧的な服装をしている人はおらず、その点の心配も無用です。名所も豊富なわりにまだ観光客もそこまで多くなく、世界的にも穴場な観光スポットとなっています。本書ではシルクロードの起点西安からシルクロードの中心ウズベキスタンまでを、2つのルートから豊富な写真とともに解説する、ちょっと人とは違う旅行がしたい人向けのフォトガイドブックです。

感想・レビュー・書評

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  • 仏教圏の中国で石仏を見て
    ロシアの影響の強い中央アジアを通り
    イスラム圏のウズベキスタンまで
    遺跡もあれば高層ビルもある
    盛りだくさんな旅行
    10万円でいけるのはうれしいけど
    10日といわず もっと沈没してみたい旅行でした

  • 冒頭カラーの敦煌・月牙泉とタクラマカン砂漠の写真が本当に美しかった。

    以前の筆者の旅と違い、無理して過酷な移動手段をとらないところが良い。
    人は成長し、年齢に応じた旅があるもの。

    もうそろそろ、「海外で、日本円でこんなに安く旅ができた、との企画が成り立たない世の中になる」、ようにはまだ見えなかった2010年代の旅行記。

  • 市立図書館でたまたま見かけた本。何気なく手に取ったが、自分が前からやりたいと思っていたことの一つは、本書のようなアジアをもっと知る旅だったことを思いだした。夜、一気に隅々まで読み切った。写真も多く、文章もそれほど多くない。司馬遼太郎の旅行記などと内容の深さを比べてもしょうがなく、また誤字などもあり、軽いタッチで勢いのまま書かれた印象も抱いてしまった(そのくらいのほうがこの手の本は気楽で、読者の気持ちにも負担がかからないから良いかもしれない)が、読みながら、写真を眺めながら、各地の風情を想像し、軽く旅行気分を味わうのにはよかった。
    この本で知ったが、今は上海からウルムチまで高速鉄道で行けるのか。ニュースでもよく聞く新疆ウイグル自治区における現状についても生で触れてみたいとも思った。当たり前の話だけど、中国は漢民族の国家ではなく多様な民族を抱えた巨大な国なんだと改めて思った。
    ウズベキスタンにあるイスラム文化にも触れてみたいと思った。大学時代に一度旅行を計画したが、当時はお金もなく結局断念したが、今はビザも必要ないようだ。シルクロードの要衝として、そして緻密で精巧なイスラム建築や文化の交流地として、強く興味が湧く。
    興味を持ったのはいろいろあったけれども、またこの本の中心テーマから少し外れてしまうかもしれないけれど、キルギスの首都ビシュケクにあるイシク・クル湖は不思議だ。この湖に流れ込む川はあるけれど、出て行く川はないのだと言う。そして海底には複数の遺跡が見つかっているという。どういうことなんだ。
    この本を読んでいて、昔、誰かが書いたシベリア鉄道の旅行記を思い出した。そして、大学生の時に北京から内陸の大同まで夜行列車に乗ったことも思いだした。当時は確か2004年だったから、今のような高速鉄道もなかった。それが今は内陸まで快適にあっという間に行けるようだ。のんびり昔ながらの電車やバスで旅する魅力もあるだろうが、何よりも、隣の大国のこの20年弱での急速な発展ぶりを肌で感じてみたいと思った。
    常識にとらわれず、人の目も評価も気にせず、自分がそこに行きたいのなら、経験したいのならば、そこに行けばいいはずなのに、何が自分を縛っているのか。
    死ぬときに後悔することのひとつは、自分が行きたい場所に行かなかったことだという。人のために生きる、世の中のために生きるというのはもちろんあるのだろうけど、それに苦しくなっているのであるならば、何かが違うかもしれない。自分らしく生きる、まず自分を満たして生きるということを考える。

  • 近年シルクロード上の(中央)アジア各国においてビザが不要になり、交通機関もそれなりに整っていることから、今後日本でも注目が高まるコースかもしれず、製作の企図もそこにある。ただ10万円で10日間というモデルを提示しているものの、具体的な行程、時間、費用等の情報が示されておらず、タイトル通りのガイド本になっているとは言えない。写真がきれいで、記事も現地事情をよく伝えている点は評価できる(が、著者の他の本と被っている面もある)。

  • とても、興味が湧く場所であるが、ハードル高すぎ。まだ、海外旅行初心者だから、もう少し修行せねば。でも、行きたい。いや、行くぞ〜。この絶景を体験したい。

  • 「これがシルクロード」というものはない、と著者は言っています。観光ビザがおりない国もあれば、遺跡が各地に残っているわけでもない。
    随所で「地下水から涌き出るオアシス」にとても興味を持ちました。

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著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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