今日もやっぱり処女でした

著者 :
  • 角川学芸出版
3.08
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本棚登録 : 157
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046213860

作品紹介・あらすじ

「人生って、何歳ぐらいまで迷っていていいのかな?」山口あおば、24歳。イラストレーターになる夢を追いかけて、派遣社員をしながらイラストを勉強しているけれど、自分の居場所と将来に自信がもてない…。ほっとして、じんわり元気が出る「あおばの物語」第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが大胆なのでどんな話かと思って読んだら、なんてことない、今の自分と未来に悩む女の話。というとチープな感じですが。
    あおばは外部の変化に脅かされ、あおばの変化が外部を脅かしている。他人に影響を与えずに生きていくことは不可能なんだろうなあ。それって、悔しいけど、仕方のないことだし、なにが起こるかわからない怪奇な世の中で生きていくんだね。明日も。

  • 何か大きなことがあるわけじゃない。
    今日もやっぱり、なのである。

  •  インパクトのあるタイトルだけど、今日も明日もやっぱり続くのは処女だけじゃなくて、通勤電車、仕事、家族との生活も続いていく。このままでいいのかどうか正解は分からないけれど目の前のことを一つずつこなしながら日々を生きるあおばちゃんはとても等身大の主人公だと思う。仕事場の変化、同僚とのやりとり、家族のあり方の変化、自分の夢を通して、決してすぐにではないけれど、あおばちゃんはきっともっと成長していけると思えるラストは爽やかだ。

  • たぶんずっとこのまま、なんだろうな。

  • 過去にビデオ関係の仕事についた事がありますが ずんどこルミちゃん 的ジャンルは確かにありました 笑 超熟女しかり 汗

  • かわいいタイトルだな~と思って借りてみたんだけど…
    内容はタイトルのわりに平凡だったのでいまいち。

  • 14/6/7 読了。
    いつもしたを向いて歩いている24歳のあおばさん。

    タイトルは衝撃的だけど女性の日常を描いている作品。
    お父さんが家出をし、職場の先輩は元AV女優。
    緩やかに進む毎日の中で少し考えさせられるあおばさん。

    夕飯の献立が決まらなかったから、スーパーに居合わせたみかこちゃんの誕生日祝いとして手巻き寿司、ケーキも買ってきたお母さんがとっても好き。

  • 楽に読めるが、さらっと流れてしまった。本人がはじめのグタグタ加減のまま、ラストになってしまった感じ。

  • 「人生って、何歳ぐらいまで迷っていていいのかな?」
    山口あおば、24歳。イラストレーターになる夢を追いかけて、派遣社員をしながらイラストを勉強しているけれど、自分の居場所と将来に自信がもてない…。

    ほっとして、じんわり元気が出る「あおばの物語」第一弾。

    。・゜*・。・゜*・。

    H25.3.17 読了

    帯の文に惹かれて。

    お父さんが疲れて家出して、お母さんも真面目にやるのが嫌になり、派遣仲間の福貴子さんには元AV女優という衝撃の過去が。

    文字にしてみるととんでもなく感じるけれど、読んでいると違和感もなく、むしろその人たちの心情に同化して、読み終わると何となく癒されているのだ。
    自分が現実に考えると出来ない事を登場人物たちがやってくれて、ちゃっかりストレスだけ発散できた感じ。

    福貴子さんがドナドナを歌うところとか、艶子さんが黒いドレスで庭掃除をしているところとか、あおばがお母さんが甘えていることに気がつくところとか、ハイヒール柄の割烹着の仕事着とか、ちょっとしたツボがたくさん散らばっているお話でした。
    大きな起伏がないところも、疲れなくて良かった。

  • 派遣社員として働きながらイラストレーターを目指す24才の主人公。家族とも同僚とも自分の夢とも少し距離があるけど、それが徐々に縮まっていく。その距離感と、他人行儀のようでコミカルな会話が心地良い。処女かどうかは話の本筋にはあまり関係ない。
    タイトルから想像したようなバカバカしい話ではなく、いい意味で裏切られた。インパクトあるこのタイトルだからこそ手に取ったのだけれど、もう少し別のタイトルのほうが合ってる気もする。

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著者プロフィール

1963年生まれ。著書は『バイブを買いに』、『いらっしゃいませ』、『新解さんの読み方』、『新解さんリターンズ』、『今日もやっぱり処女でした』(日本図書館協会選定図書)、『きのうと同じに見えるけど』などがある。

「2010年 『愛情日誌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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