ようこそ、古城ホテルへ(3) 昼下がりの戦争 (つばさ文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 139
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046312419

作品紹介・あらすじ

四人の少女が女主人をつとめる古城ホテル『マルグリット』に、お客さまが訪れた。ひとり旅だという客の名前はランゼリカ。目もくらむほどの美少女だけど、なんだか妖しい雰囲気で…?さらに、女主人のひとり、ジゼットの祖国からも髭ヅラの軍人たちがやって来て、ホテルで秘密の会談を行うことに。そのうえ『戦争』だなんて怖い言葉も飛び出して、またまた古城ホテルは不穏な空気で包まれる…!?小学中級から。

感想・レビュー・書評

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  • 3巻は長編1本でジゼット中心。古城ホテルでの政治的な会談。メトリーゼ達の息もあっていて、良い感じ。化け猫ちゃんかわいい。あと何の役にも立ってなさそうなピィが、実は結構メンタル部分で滑りの良い潤滑油みたいな役回りで。4人のメトリーゼそれぞれが適材適所で、治まりがよかった。番外でランゼにメロメロなロベールおじさんの行く末がちょっと気になる(笑)。なんて転がしやすいの。

  • ーー陶器の触れ合う音は、赤ん坊の笑い声とどこか似ている。ーー

    美貌の軍人、ジゼットのお話。
    少しずつ登場人物の過去や心情がにじみ出てくる様が優しくてすっと馴染んでくるお話でした。メトリーゼ達が互いに支え合ってバランスが良くて読んでいて清々しい。今巻からは信頼関係も深くなっている感じがして良かった。今まで何となくピィはワトソンのような役回りに感じていたけど、彼女の素直さに救われていく登場人物が増えそうで、それを考えるだけで涙腺にきます。とりあえず、ロベールおじさんを救ってあげてほしい。そのうち血管切れそう。

  • リ・ルウの言うことに賛成。
    女の子みたいな男の子も、男の子みたいな女の子も、大好きな設定ですが。

  • (2017-08-12)

  • 小さな戦争の話です。
    戦争と言うからには元軍人のジゼットが主役なのは目に見えていましたが、彼女が主役の話は、出奔原因となったやんごとなきお嬢さんがやってきてドタバタする話だと思っていたよ!

    読み終わって、なぜだか、ピィが羨ましい…
    あれか、自分に素直だからなのか。

  • 今回の主人公は、もてまくり少女(笑)
    所属していた国と、その国に土地を奪われた国の話し合いの場を
    提供する事になった古城には、それとは別にやってきた美少女が1人。

    美少女、多分そういう落ちがくるのかと思ったら大当たり。
    しかしその前に、ライバルホテルオーナーは
    そんな体たらくでいいのでしょうか?w
    むしろ…ロリコごにょごにょ。
    勝手にイメージしてはいけません。
    きっとオーナーはそれほど年老いてない、はず。

    これだけ立ち位置が違う人間がわんさかいれば
    どこかしら誰かの『位置』に当たるはず。
    馬鹿なのはいい、しかし無知は罪。
    ふと、思い出しました。

  • 三巻目は、男装の麗人ジゼットが主人公。
    一度は捨てたつもりの祖国から不穏なお客がやって来る。

    これ本当に子供向け?と思うくらい読みごたえのある話だった。

    ジゼットは男にも女にも惚れられるというのが納得の三巻だ。

  • 巻が進むごとにあー紅玉さんだーーってかんじが増すわ。戦争をしないために、よろしいならば戦争だ、的な。ちょっとわくわくする。っていうかすごいよねこれ児童書だよね…?っていうのが最近多いね。各作家さん。良い物に触れるのに早い遅いはないってことかな。さてジゼットちゃんの女たらしっぷりって、狙ってたんか…。そしてランゼちゃん…この子には再登場願う!

  • フェノンちゃんをお嫁さんにしたいけど、気付いたらとんでもなく財産がなくなってる気がする。

  • 私はジゼット嬢が大好きなのだけれど、読み終わった後はもっともっと好きになってた。本当に不器用で、でも素直な子なのよ。
    まさかこんなに恋愛絡んでくるとは思わなかったけど。

    ゲストキャラも(約1名除いて)みんな自分の真っ直ぐな思いを達成しようとする気持ちいい人たち。
    化猫ちゃんが面白い。近くにいたらイライラするだろうけど。

    4巻、出るといいな。

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著者プロフィール

1984年、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞し、デビュー。その後も、逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。

「2022年 『雪蟷螂 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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