兎の眼 (角川つばさ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046313195

感想・レビュー・書評

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  • 新任の小学校教師小谷先生が、
    子供たちや地元の塵芥処理場の住人との交流を通じて、
    本当に生きるという意味を見つめ直す物語。

    教室では一言もしゃべらず、衝動的に見える行動を繰り返す鉄三、
    その祖父バクじいさんの壮絶な過去、
    傍若無人ながら魅力的な先輩教員の足立先生、
    処理場の子供たちの闊達さ、逞しさ、可愛らしさ、
    さまざまな要素が重層的に重なって、
    しっかりとした学校ものになっている。

    すっかり忘れたけど『二十四の瞳』もちょっとこんな感じだったような。

    小谷先生は若くて美しいのに修行僧のようだ。

  • いい話。感動

  • 泣いた。
    膵臓食いに続き、またしても電車の中で、人様の前で涙。
    やーめーてーよー...いい話すぎるじゃんか。
    ほっこりというか、じんわりというか、心温まるいい話。

    どうだコノヤロ泣けるだろう、とグイグイくるのではなく、
    じんわりじんわりきて、ふいに訪れる涙。

    もーこういういい話は皆さんに読んでもらいたい。
    汚れた心が洗われます。

  • 新人女教師とゴミ処理場労働者の子供たちの話。女教師は泣き虫だけど実直に頑張るいい人で好き。文量はまあまあ多いけど読みやすい文体だった。読後感は悪くないけど、ちょっと尻切れとんぼ?のような。まあその後は想像に任せるってことかな。面白かった。

  • 教育とは福祉とは何か、それ以前のことかもしれませんねぇ。大人でも子供でも読める本です。昔日本はこういう国だったと思いました。

著者プロフィール

1974年に発表した『兎の眼』が大ベストセラーに。1979年、同作品で第一回路傍の石文学賞を受賞。生涯を通じて、子どもの可能性を信じた作品を生み出し続けた。代表作に『太陽の子』『天の瞳』シリーズなど。2006年没。

「2009年 『天の瞳 最終話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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