- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046313195
感想・レビュー・書評
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新任の小学校教師小谷先生が、
子供たちや地元の塵芥処理場の住人との交流を通じて、
本当に生きるという意味を見つめ直す物語。
教室では一言もしゃべらず、衝動的に見える行動を繰り返す鉄三、
その祖父バクじいさんの壮絶な過去、
傍若無人ながら魅力的な先輩教員の足立先生、
処理場の子供たちの闊達さ、逞しさ、可愛らしさ、
さまざまな要素が重層的に重なって、
しっかりとした学校ものになっている。
すっかり忘れたけど『二十四の瞳』もちょっとこんな感じだったような。
小谷先生は若くて美しいのに修行僧のようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いい話。感動
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泣いた。
膵臓食いに続き、またしても電車の中で、人様の前で涙。
やーめーてーよー...いい話すぎるじゃんか。
ほっこりというか、じんわりというか、心温まるいい話。
どうだコノヤロ泣けるだろう、とグイグイくるのではなく、
じんわりじんわりきて、ふいに訪れる涙。
もーこういういい話は皆さんに読んでもらいたい。
汚れた心が洗われます。 -
新人女教師とゴミ処理場労働者の子供たちの話。女教師は泣き虫だけど実直に頑張るいい人で好き。文量はまあまあ多いけど読みやすい文体だった。読後感は悪くないけど、ちょっと尻切れとんぼ?のような。まあその後は想像に任せるってことかな。面白かった。
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教育とは福祉とは何か、それ以前のことかもしれませんねぇ。大人でも子供でも読める本です。昔日本はこういう国だったと思いました。