プリンセス・ストーリーズ 白雪姫と黒の女王 (角川つばさ文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046313331

感想・レビュー・書評

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  • “鏡よ鏡、かべの鏡よ。この世で一番美しいのは、だれ?” 魔族最後の生き残りである美しき妃・ジュリアナはそう尋ねずにはいられなかった。けれども、その美しさは永遠には続かない。次にいちばん美しくなるのは、母妃を早くに亡くした王の末の娘・白雪姫だった―― “世界でいちばん美しくなければいけない” 次第にその美しさを失っていく黒の女王と、無垢なるがために何も知らない白雪姫。二人の運命はすれ違っていく。“世界でいちばん美しくなければいけない” なぜ、どうして? その悲しい理由とは――? 世界的に有名な童話「白雪姫」をモチーフに、人気作家・久美沙織が、お妃様とラストに大胆なアレンジを施した誰も知らないプリンセスストーリー! 涙なしには読み切れない!

    つばさ文庫の来月出る本をチェックしていて、タイトルに惹かれました。白雪姫のお妃さまが主人公みたいな話なのかな? と。サト1と一緒に購入。
    で、で、で。文句なしで★5です! もうもうもうラスト~~~~(´;ω;`)!!!! 私はやっぱり「救済する少女」のモチーフに弱過ぎる。そして悪役が救われる展開に弱過ぎる!! でも白雪姫のお妃って私にとってはわりと情状酌量の余地のない典型的な悪役で、例えば八犬伝の玉梓が好きー、みたいにならなかった、そこまで好きじゃなかったんだけど、このお話はオリジナルの女王、女王と言うモチーフから設定を作り上げた、一人の哀れな、けれども孤高にあって強く生きようとする女だったので、大好きに……弱い!ツボですこういうキャラクター設定><!! あと、“黒の女王”と言う語感はどうしてもLiarsoft・桜井光先生の「漆黒のシャルノス」黒の王ことMを思わせて、途中の小人たちにより解説もまんまMやん…(; _ ;)と、シンクロハンパなかったので余計に共感がつのりました。・゚・(ノД`)・゚・。 Mは消えなかったけど、女王……。・゚・(ノД`)・゚・。 きっと鏡なんかじゃなくて、誰かに、とっても綺麗な白雪姫に「綺麗」って、きっと言ってもらいたかったんじゃないかなあ…そう感じる。
    引用にもあげようと思いますが白雪姫をリンゴで毒殺したところなんかほんと、読んでて泣いてました。職場でだったので泣かなかったけど、眦は濡れてたし鼻水出てました(´;ω;`)
    女王のことばっか書いてますがもちろん白雪姫がとんでもなく可愛いぞーーぐおーーっ!! 挿絵もポップでライトでキャワイイです! フランツ王子との淡いラブもたまらんキャワイイ! しかし王子もその従兄弟で龍騎士のエルフィンも出番少ないのにかっこいいのよお。エルフィンタレ目で泣きボクロとかこれだけの登場じゃ勿体なさ過ぎるイケメンさんやでえ…そして森番もちょおかっこよかったです、オオカミさーん! 忘れちゃいけない7人の小人たちも可愛い><! あとそれからサブキャラクターの王様やお妃さまたちもいい人達だったので胸が暖かくなりました……
    ほんとうに、素晴らしい作品に出会えて良かったです! これを読んだ子供達が、悪役のことについても考えてくれるようになればいいなあ、と思います。そのキャラクターにはどんな過去があったのかな? とか、どうしてこうなっちゃったのかな、とか。物語はそういうところから紡がれていくように思います。

著者プロフィール

兄:ヤーコプ・グリム Jakob Grimm(1785-1863)/弟:ヴィルヘルム・グリム Wilhelm Grimm(1786-1859)/ドイツの文献学者・言語学者・民衆文学研究者。両者ともドイツ中西部ヘッセン地方の町ハーナウに地方官吏・法曹家の息子として生まれ、マールブルク大学法学部でサヴィニーの薫陶を受けつつ、ハイデルベルク・ロマン派の詩人たちと交友関係を結ぶ。兄弟の共同作業によって多くの業績を残し、共編著として『子どもと家庭のためのメルヘン集』、『ドイツ語辞典』などがある。兄の著作としては『ドイツ語文法』、『ドイツ法古事誌』、『ドイツ神話学』、『ドイツ語の歴史』、『判告録』、弟の仕事として『ドイツ英雄伝説』のほか、第七版に至るまでのメルヘン集テクストの改稿がある。

「2021年 『グリム ドイツ伝説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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