日本文化論の名著入門 (角川選書 422)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034228

作品紹介・あらすじ

新渡戸稲造の『武士道』、ルース・ベネディクトの『菊と刀』など、明治から戦後までの日本文化を論じた内外の名著17編の読みどころを選りすぐって抜き出し、その意義を平易に解説。急激なグローバル化の進む中、日本文化の多様な姿を理解し、日本人としてのアイデンティティーを再確認するために最適な入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】
    はじめに 007

    I 外からの日本発見 009
     ピエール・ロチ『秋の日本』 
     ラフカディオ・ハーン『知られざる日本の面影』『こころ』 

    II 世界に向けて日本を発信する 041
     新渡戸稲造『武士道』
     岡倉天心『東洋の理想』『茶の本』

    III 民俗文化の古層を求めて 079
     柳田国男『遠野物語』『山の人生』
     折口信夫『古代研究』

    IV 日本文化哲学の創造 111
     西田幾太郎『善の研究』
     和辻哲郎『風土』
     九鬼周造『「いき」の構造』

    V さまざまな美意識 161
     柳宗悦『雑器の美』
     谷崎潤一郎『陰翳礼讃』

    VI 伝統日本への反逆と革新 205
     坂口安吾『日本文化私観』
     岡本太郎『縄文土器――民族の生命力』

    VII 近代西欧社会モデルか伝統日本文化か 235
     ベネディクト『菊と刀』
     丸山真男『日本の思想』
     土居健郎『「甘え」の構造』

    あとがき(二〇〇八年一月 大久保喬樹) [281-282]
    引用文出典および関連書一覧 [283-285]

  • 本書は、日本文化の様々な名著の内容をかいつまんで紹介しています。本書だけでも日本文化について多くを知ることが出来るし、気になった本があれば個別に読んでみるのもいいと思います。
    (電気電子工学科 B3)

  • 一般常識として概要は何となくは知っているが、実際にちゃんと読んだことない本の内容が整理されているという感じ。が、いくつか未知のモノもあり、自分の無学を思い知らされる。特に美術家と思っていた岡倉天心が日本文化の思想家でもあったという事にはちょっと驚き。あとは和辻哲郎の「風土」は読んでみたいと思った。

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著者プロフィール

東京大学教養学部フランス科卒、同大学院比較文学比較文化修士課程を経て、フランス高等師範学校、パリ第三大学に学ぶ。東京女子大学名誉教授。1989年『岡倉天心 驚異的な光に満ちた空虚』で第1回和辻哲郎文化賞受賞。主な著書に『川端康成-美しい日本の私』、
編著に『九鬼周造『「いき」の構造』訳書に岡倉天心『新訳 茶の本』

「2021年 『岡倉天心と思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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