江戸の発禁本 欲望と抑圧の近世 (角川選書 529)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
3.33
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047035294

作品紹介・あらすじ

出版文化が発達した江戸期には、「発禁本」が多数生み出された。ご公儀による出版統制はどのように行われたのか。好色本や戦国歴史物語、仮想戦記など、処分対象となった書物の悲喜劇に満ちた成立事情に迫る!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 封建時代の軍事政権が行う、お上に都合が悪く権威を損ねるような書物(性的描写・武家の歴史・当時の国際情勢)への規制。それでも基本的欲望である性に関する娯楽や様々な社会の情報を取沙汰したい人間の情念は規制を乗り越えた表現・思想を生み出し新たな文化の流れとなる。

  • ☆当然、思想めいたものも発禁。

  • 東2法経図・開架 023.8A/I57e//K

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB13100370

  • 江戸時代の「発禁本」を通して文化・政治について考察した本。

    一回通読しただけなので、あまり頭に入ってきませんでしたが概要は理解しました。

    思っていたよりも多くの本や文書が流通しており、いろいろなところで言われているように江戸時代は相当識字率が高かったんだなあと思います。

    また、時間があるときに再読してみたい本でした。

    (以上、ブログ全文です。)

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4579978.html

  • 「発禁本」という響きは『エロ』をどうしても想像してしまうが、どちらかというと徳川家や家臣に関する書物、仮想軍記といったものが対象になったらしい。残された史料から、そういった書物の作者の心情を読み取り、発禁にした理由を分析することで、違った観点で江戸幕府の視点を捉えることができるように思う。表紙の春画とはちょっとイメージが違うかもしれない。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1961年生まれ。防衛大学校教授。著書に、『サムライの書斎 江戸武家文人列伝』(ぺりかん社、2007年)、『江戸の発禁本』(角川選書、2013年)、『近世刊行軍書論 教訓・娯楽・考証』(笠間書院、2014年)、 共編著に、『秀吉の対外戦争 変容する語りとイメージ 前近代日朝の言説空間』(共著、笠間書院、2011年)、『秀吉の虚像と実像』(共編、笠間書院、2016年)、『関ヶ原はいかに語られたか』(編著、勉誠出版、2017年)、『関ヶ原合戦を読む 慶長軍記翻刻・解説』(共編、勉誠出版、2019年)、『信長徹底解読 ここまでわかった本当の姿』(共編、文学通信、2020年)など。

「2023年 『家康徹底解読 ここまでわかった本当の姿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上泰至の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×