江戸の発禁本 欲望と抑圧の近世 (角川選書 529)
- KADOKAWA/角川学芸出版 (2013年7月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047035294
作品紹介・あらすじ
出版文化が発達した江戸期には、「発禁本」が多数生み出された。ご公儀による出版統制はどのように行われたのか。好色本や戦国歴史物語、仮想戦記など、処分対象となった書物の悲喜劇に満ちた成立事情に迫る!
感想・レビュー・書評
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封建時代の軍事政権が行う、お上に都合が悪く権威を損ねるような書物(性的描写・武家の歴史・当時の国際情勢)への規制。それでも基本的欲望である性に関する娯楽や様々な社会の情報を取沙汰したい人間の情念は規制を乗り越えた表現・思想を生み出し新たな文化の流れとなる。
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☆当然、思想めいたものも発禁。
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東2法経図・開架 023.8A/I57e//K
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB13100370
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江戸時代の「発禁本」を通して文化・政治について考察した本。
一回通読しただけなので、あまり頭に入ってきませんでしたが概要は理解しました。
思っていたよりも多くの本や文書が流通しており、いろいろなところで言われているように江戸時代は相当識字率が高かったんだなあと思います。
また、時間があるときに再読してみたい本でした。
(以上、ブログ全文です。)
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http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4579978.html -
「発禁本」という響きは『エロ』をどうしても想像してしまうが、どちらかというと徳川家や家臣に関する書物、仮想軍記といったものが対象になったらしい。残された史料から、そういった書物の作者の心情を読み取り、発禁にした理由を分析することで、違った観点で江戸幕府の視点を捉えることができるように思う。表紙の春画とはちょっとイメージが違うかもしれない。