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- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047035676
作品紹介・あらすじ
国家誕生以前の古代において、越境的な交易関係は、文化の異なる地域や集団間でどのようにして結ばれ、いかに社会変容をもたらしてきたか。王権や国家間の外交史として語られがちな国際交易を、首長層ネットワークと威信財となったモノの動き、「海商の誕生」、東アジア海域での連鎖的で広域的な社会関係、唐物が偏重された背景などから探り、弥生時代からはじまる多様でグローバルな交易の実態を通史的に明らかにする。
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
日本と東アジアの関係は一般的には頻繁な交流はなかったように考えられている。
しかし、この本にかかれている内容は遣隋使や遣唐使のような有名な使節が派遣される以前から朝鮮を介した交易や民間の交易が盛んに行われていたことがよく分かる。
また、中国に朝貢し、冊封体制に組み込まれる一方で朝貢の交易で得られる産物を分配することで国内を統制するという2つの顔が古代日本に存在していたということが新鮮だ。
さらには中国や朝鮮の政治的な不安が東アジアとの交易に大きな影響を与え、さらには日本国内の統制にも影響を与えていたということが日本が古代から東アジアの一部であるということを強く感じさせる内容となっていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平成28年度 古代歴史文化賞大賞
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東2法経図・開架 210.3A/Ta84k//K
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