無宗教こそ日本人の宗教である (角川oneテーマ21 C 164)
- 角川グループパブリッシング (2009年1月10日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047101753
感想・レビュー・書評
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日本人の宗教、あるいは宗教性について「無宗教」という言葉でアプローチをはかった一冊。
一つの宗教だけを守ろうとしない無節操さ
宗教コンプレックス(劣等感):日本人は宗教を大切なものと考えながら、今の自分たちが、宗教に真摯な態度で臨んでいないことを嘆かわしく思っている。
⇒自嘲的に「無宗教」
ある特定の宗教を信じるということは、他の宗教や信仰を認めないことであり、排他性や排外主義に結びついていくと考え、特定の宗教を信奉するよりも、無宗教であることに価値を見出す。
⇒強い誇りを持って「無宗教」
「日本人が無に求めてきたのは、私という小さな存在の限界を超えることである。もっと広い世界、もっと豊かな世界に出ていくことをなんとか可能にしようということのはずである。限界を設けないことで、本当の自由を得ていく。そうした可能性があるからこそ、日本人は無ということに強い魅力を感じてきたのである。」
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