東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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本棚登録 : 315
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047277205

感想・レビュー・書評

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  • なかなか行動に移せない二人の恋の物語だけに、非常にもどかしかったです。ただ、その過程が合ったからこそ、ラストがよかったです。作中作が素晴らしい役割を果たしていました。

  •  先の巻に引き続き、彼女の小説が本当に良い味を出している。胸を締め付けられるような、シンプルな言葉の数々。それ以上にエモーショナルな展開。
     この感想は、感想のメモを元に起こした感想なのだが、確認がてらパラパラ本を開いただけで動揺するような言葉が目に映る。とんでもない名作である。

  • 前作「東雲侑子は短編小説をあいしている」の続編.修学旅行や学園祭などのイベントはあるもののそれらはメインではなく,三並や東雲と取り巻きキャラが織りなす青春劇がメイン.なんとなく付き合っている2人が,なんとなく付き合っているが故に起きるすれ違いと,それぞれの葛藤が,これまた丁寧に描かれている.幕間に,小説家西園幽子の小説の一説が引用されており,それが本編の重要なアクセントになっていて面白い.
    この2巻を読んだ後にもう一度1巻を読むと,各シーンでの東雲の行動の裏が分かってきて,その構成がうまいと思った.

  • うずうずするよ、相変わらず。

  • 伝えられない想い。強い想い。愛おしい想い。憎らしい想い。
    東雲さんが愛おしい。抱きしめたい。離れたくない。ずっと一緒にいたい。
    それだけ。ただそれだけ。
    お互いに想い合う気持ち。美しい相思相愛。
    ずっと見守っていたい。いつまでも。二人を。

  • ベタベタ。予想を大きく外すようなことはない。まあ恋愛モノはえてしてそういうものだけど。
    とらドラとかと違ってコミカルではないから、爆発的なヒット作にはなりづらいんだろうな。

  • 「東雲侑子は短編小説をあいしている」に続いての2巻。
    二年生に進級してからの話しは、主人公が以前よりも人と関わりを持つようになって、新キャラクターの喜多川が登場。一方で東雲はスランプになり、週末に会わない日もちらほら出てきて……。

    今回も甘酸っぱい捻りなしの恋愛。悪い人が出てこなかった分、哀しみの矛先を向ける相手もいなくて、もどかしさがいくらか胸につっかえて違和感を残す結果に、まあそれが本作の形であることは目に見えていたのですが……。


    それにしても、喜多川さんが好きな自分はこれから、何と思案すればいいものやら

  •  p.259「どこまで説明させる気だ、お前」という台詞がまさにソレという感じの小説。ストレート以外投げないよとあらかじめ宣言されている感がすごい。

     前作では主人公とヒロインが一対一の話だったが、今回は明確な3人目が登場する(もっとも、主人公兄やその彼女さん相手に対する嫉妬はしてたけど)。それに伴って2人はゆっさゆっさ揺さぶられるが、危機に直面して一歩一歩立ち止まれる彼らが何とも素敵だった。
     この本を読みながら、エゴに囚われて過ちに気付くのがいつも遅すぎた自分の青春時代を思い出して云々って人もいるのだろうか。自分はそうだった。

  • 自分の高校時代と重ねながら読んでました。 東雲さんや喜多川さんみたいな子はいなかったけどな!
    魔法はない、超能力もない、異世界からの使者が来る事もない。 ただひたすらに平凡な日常。 心の機微とか互いの不安に想う気持ちとか、そういう心理描写が美しい。
    彼氏彼女の関係が公になった2人。 このもどかしい距離感が何とも言えず「いとしくにくい」のです。

  • 今回書いた東雲さんのお話より、前回書いていたやつのほうが好きだったな。

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著者プロフィール

2002年にファミ通文庫でデビュー。主な著作に『三月、七日。』シリーズ、『東雲侑子』シリーズ(ファミ通文庫)。『デビルメイクライ』シリーズや『鬼武者Soul』などのゲームシナリオの他、漫画原作も手がける。

「2016年 『この恋と、その未来。 ―三年目 そして― 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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