革命は恋のはじまり -2つの求婚と目覚める想い- (ビーズログ文庫)
- エンターブレイン (2012年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047285156
作品紹介・あらすじ
革命により、最悪の出逢いをした"元"寵姫のナクシュデルと国防軍少尉のリュステムは、ケンカをしつつも互いを認め合う存在に。そんなある日、ナクシュデルはクレボス王太子から歓迎式典に誘われる。楽隊として参加するリュステムの勇姿を見られると喜ぶナクシュデルだが、リュステムはなぜか不満顔。しかもその場で、リュステムの縁談が浮上し…。
感想・レビュー・書評
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革命によって後宮から出されてしまった少女が、自立して自分の道を選び、人生の伴侶も選んでいく物語。小田菜摘さんというと、歴史を絡めた大きな舞台の少女小説というイメージでしたが、こんなラブコメも書けるんだなあ。すごく面白かったです。ヒーローがいまどき珍しい純情真面目青年なのもいいけど、何より女の子が世間を知ってはいるけれど頑張る少女なのが、好感を持てる要因かな。近代、しかも西アジアが舞台というのも珍しい。
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サブタイトルは誰がつけたんだ?
編集の責任か?
匂わせて、ほのめかしはあっても、ちよっと違うよネ
とつつきたくなる話だったが、物語は悪くなかった。
元気で気の強い雑草系の娘の、厚かましいほどの鈍感ぶりの性格は、読者によって好みが別れそうだが、
リシュテムの上手く伝えられない気持ちがニマニマと楽しく、
p20のテレるリュステムに、ニヤける。
ハンカチ返すの返さないのって、ほんわかした甘やかさは、焦れったいが大好きだ。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2674.html -
2つの求婚ってサブタイトルなんだけど、実際は縁談1つに思わせ振り発言1つで、誰も求婚しとらんがな、なシリーズ二冊目。そして、ナクシュデルとリュステムの距離感は実は変わってないような。リュステムはレオンティウスさん(←笑)の行動力を見習えと言いたい。ハンカチは乙女アイテムだと思うんです。まずはリュステムが自分から押す気概を見てみたい。このままじゃ、先にナクシュデルが告っちゃいそうだからな。