妖精令嬢の恋のからさわぎ -薔薇乙女は月影におちる- (ビーズログ文庫)
- KADOKAWA/エンターブレイン (2015年8月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047305946
作品紹介・あらすじ
夫(予定)のライアンの呪いを解いたフェイス。喜びも束の間、義息子エセルが「あなたは、父ではなく私の妻になるべきです」と言い出し大混乱!ドタバタの中、エセルと共に王宮の舞踏会に呼ばれたフェイスだが、そこにいたのは-ライアンを呪った占い師!?フェイスに近づく彼にエセルの怒りが爆発し、ついに-!!禁断ラブコメ、義息子の病ンデレ倍増の続編!
感想・レビュー・書評
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慕うのは父の幼なじみ・救いようのない鈍感天然主人公、最強メイドは男の娘、斜め上の純粋さが光る電波美青年、男の趣味が絶望的な姉。
これ以上ないほど濃いキャラを集めてきたのに物語に馴染んで恋の相手を食わない、めちゃくちゃ面白いラノベでした。
帯や裏表紙に「病ンデレ」ってあったので愛してくれないならいっそ…みたいなちょっと暗めなものを想像していたけど全然違いました。
自分の幸せしか見えなくなって主人公が悲しむことをするヤンデレじゃなくて、主人公の幸せを考えに考えて考えぬいた結果方法を間違えるヤンデレって感じです。
その点エセルバートもイシュミアルも同類なのかなーと。二人の立場が逆だったら、お互い同じ行動をとっていたんじゃないかなって気がします。
エセルバートすごく可愛いですよね。ヘタレだけど。フェイスの天然発言に期待しては崩されて、冷たい口調で必死に壁を作っているのに毎回壊しに来て、期待しては凹んで…。
でもあれだけ可愛いと諦めきれないという。フェイスが行動を起こさなかったら胃に穴が開きすぎてなくなってたんじゃないかと思います。良かったね!
フェイスは喜怒哀楽がわかりやすくて好きです。行動力もあるし。友達にしたいタイプですね。
この後のミラベルやエセルバートも見たいなーと思います。番外編出ないかなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天真爛漫で破天荒で純真無垢な主人公フェイス=妖精令嬢(レディ・フェイ)は貴族の娘だが「自分の生き方は自分で決める」と強い意思の持ち主。
神秘と共存するアルグランド国は王家と次に権限をもつセンシブル家とローウェル家で成り立っている。
フェイスはセンシブル家の令嬢で当主である父とは天敵の仲。
ローウェル家当主の美中年ライアン(フェイスの初恋の相手)と結婚しようとアプローチするが、色々なトラブル(幼き頃に慰めた魔道師の力を持つ少年が間違った愛の形でフェイスを守ろうとする)が起こる。
本当の恋に気づき、幼き頃から本当にフェイスを守っていたローウェル家の次男エセルバートが自分の運命の人だと。
ライアンに抱いていた思いが理想の父親像なのにも気づく。
「一緒におちるのなら-エセル兄様、あなたがいい。ずっと、一緒にいてね」でハッピーエンドになった時感動し、ウルウルしてしまいました。今後の続きがすごく楽しみです。 -
続編。覚醒した(笑)病ンデレ義息子エセルがとうとう監禁までしちゃったよwwでも、そんな彼も文字通り呪いで病んでた(笑)けれど古代から続く呪いを解く方法をフェイスに施してもらったので彼も幸せでしょう(笑)フェイスを巡る継承の鍵の秘密なんかは全部占い師に持って行かれちゃいましたけど…。ハッピーエンドのその後も色々とドタバタありそうな感じですがこれにて完結。あまり深くは語られずサラ〜っと終わった感じでちょっと物足りなかったような気もしました。