茉莉花官吏伝 九 虎穴に入らずんば同盟を得ず (ビーズログ文庫)
- KADOKAWA (2020年11月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047364073
作品紹介・あらすじ
分裂の危機にある叉羅国が他国に攻め込まれた!
急ぎ帰国命令の出た茉莉花に、ラーナ
シュは白楼国の皇帝・珀陽の力を借りたいと頼む。
だが、旨みのない同盟は結べないと珀陽はきっぱり拒否。
文官と個人の間で揺れ動く茉莉花の心を見抜いた珀陽は『ラーナシュと暁月の違い』の話を茉莉花にしたあと「私を、文官として負かしてみてくれ」と告げ!?
感想・レビュー・書評
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陛下の「いい性格」っぷりが遺憾なく発揮されていて楽しい。ノンストップで楽しいシリーズだ。
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ちょっと物覚えがいい、ってだけ(それだけでも凄いけど)だった茉莉花が巻が進むごとに成長しているのを感じる。覚え方も工夫を凝らしてどんどん磨きがかかっているし、今後の成長が楽しみ。
10年後の話がちらちらと出てきて、そこまで描いてくれるのかな?ぜひ読んでみたいなあ。果たして珀陽と茉莉花は10年後、珀陽の理想通りの関係に落ち着くんだろうか?
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叉羅国編が完結。
相変わらずの茉莉花のチートじみた能力が存分に発揮されているし、もの覚えがいいだけでない茉莉花の成長も感じられて末恐ろしい。珀陽も相変わらず、涼しい顔して先々まで見据えた決定をしていて、それなのに、茉莉花を女の子として捉えたときの珀陽の反応は年相応というか、もう尊い。個人的にはラーナシュの前向きさやさっぱりした気遣い、身ぐるみを剥がしてくるような要求を穏やかな顔でしてくる珀陽に対する、無意識な仕返しのような手紙とかが読んでて楽しかった。
茉莉花のこれまでの仕事の線が全て意図せず侵略戦争の点に繋がっているというところで今巻が終わり。茉莉花が叉羅国で売った恩の回収もきっと今後あるだろうし、続きがますます楽しみ。 -
叉羅国編の完結巻。
うん、やっぱりこうなると思ってたんだよ。
捕らえられた茉莉花たちが、それを逆手にとって光の神子と二重王朝問題を解決する展開。
ただ冷静に考えるとどっちも完全解決にはなってなくて、今後の困難が予想されるけど現時点では最善手だろうなぁ。
そして茉莉花は自分の判断で例え珀陽が望まないことでもやってみようとする意思と勇気を示した。
また一つ成長したね。
ラストでラーナシュ相手に色々仕込みをしていたけど、十年後の効果は如何に?
早く見てみたい。
次回は侵略戦争に関して騒動かな?
茉莉花は、珀陽は、どうするのかな?
楽しみ。 -
記憶力以外の部分も急成長していて、頼もしい。
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めちゃ頑張っていいとこまで行くのにそれが全部戦争の準備になっちゃうの辛い
大局を見る目ってどうやったら養われるのだろうか、、
茉莉花の全力もおよばない伯陽すごいなあ