- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047915084
感想・レビュー・書評
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図書館で。
このシリーズ、良いなぁ。そのうち買おうかな。
今まで読んだ本と違って神話の成り立ちやその背景等を大系だって教えてくれる教科書みたいな感じ。物語として、というよりは当時の科学的観点から書かれた…みたいな説明が面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルからわかる通り、神話が人類にどのような影響を与えてきたのか、又、人類がどのように神話と関係してきたのかを綴っている本。
ネタバレしちゃうので書きませんが、哲学的で個人的にはとても気に入りました。現代人に多少なりとも必要な事を謳ってくれている気がします。 -
教養の一つとして、この手の本をたまに読むのは良い刺激です。
有史以前、つまり狩猟生活を送っていた頃から近現代に至るまでの「神話」の扱い、人が「神話」に何を求めてきたのか、人にとって「神話」がどのような位置づけであり、それが歴史とともにどう変わってきたのかについて概観した本。自然、世界各地に散らばる神話の具体的な中身についてはかなりあっさりした記述に留まっているので、そこら辺について詳しく知りたい場合には大人しく、各々の神話のベースとなっている作品に行くべきです。
農耕を始めた頃、農作物をもたらす慈悲深いものであると同時に、旱魃や洪水などといった過酷な試練ももたらした「自然」を神格化して神話にする中で、「死の神と収穫の神が同一であることが多く、生と死が深く絡み合っていると考えた」というところはなるほど、と思いました。有名なところとしては、ギリシャ神話で穀物と死を司る女神、デメーテルですね。
これに限らず、神話には両極端な二つの性質を併せ持つ神が、世界中で出てきます。同じギリシャ神話なら、狩猟と死の神であるアルテミスとか、エジプト神話で生と死の両方を司るイシスなんかもいますね。この辺を詳しく勉強していくと、神話がより面白くなります。
神話の取っ掛かりとして参考にするには好い本です。 -
うっすいし文字もでかいからすぐに読み終わると思ったけど意外と時間がかかった。
多分訳文が下手くそなんだろう。内容は面白い。
神話がこれまでどのような役割を果たしてきたか、旧石器時代からさかのぼって論じている。
作者は徹底して神話と魂の交流、儀式の実践による変容を神話の本質としている。「ごっこ遊び」と本書では書かれているが、神話は語られるだけでは完全ではなく、実際に経験されてこそ神話が神話足りえるという。
そしてそれが失われてしまった現在、神話の代替品として音楽や絵画といった「芸術」に期待を寄せている。
薄いだけあって内容が若干物足りない気もする。しかも訳文も良くないので薄い割に読み辛い。けれども質はとても良いと思います。 -
そんなに分厚い本ではないが、読み終えるのに時間がかかった。
難しい内容でもないのでサク~っと読めなくもないのに時間がかかった。
なんか、一語一句をきっちり記憶に留めておきたく時間がかかったのかも?というくらい、私にはもんのすごく面白かった。
しかし、その感じた面白さを私の表現レベルではうまく表現できないのが残念。(´。`)
あらゆる学問が指し示す方向は「人は…なぜ?、この世は…なぜ?」系の問いの答えを知りたいからだと思うのだが、その出発点が「神話」だったという視点に興奮しちゃいます。
※)「神・世界の神話」シリーズ:http://p.tl/FBhN