わがままなやつら

  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047916029

感想・レビュー・書評

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  • 現実と別の世界が交差するような、不思議な物語。短編。
    本を開くと、緩やかに別の世界に誘導され、感情の深いところを救い上げられる。
    寂しくて暖かい気持になりました。

  • 現実と空想の間ってこうゆうことなのかもしれない。

  • それぞれの作品は独立しているのだけどそのどれもに「ボーっと物事を考えている時のような思考回路」を感じた。話にオチをつけようとして無理矢理終わらせるのでもなくただドランクのままで時が過ぎ去っていくような『心地よい不幸』みたいな感覚が読んでいる途中の私を満たしてくれる。私の中の感性とマッチしていて他の作品も読みたいと思った。
    「マザーファッカー」「果実と単語」「ジョブの仕事」が個人的にはお気に入り。

  • 期待値が高く、また時期も外してしまったようだ。縁があればまた会おう。

  • #「横になって」と彼女はいった。彼はどうするのかなあといった目で彼女を見上げ、彼女は彼に土をかけて穴を埋めた。「君が来たところに帰りなさい」──何度捨てても鍋の中に帰ってきてしまう、「飢饉」のじゃがいもたち(手足の生えた)がデス可愛すぎて、訳文に殺されそう。

    #読んできたスプロール・フィクション系の作家の中ではいちばん寓話的で、ジュディ・バドニッツをもっとツンにした感じ。生まれつき指が鍵のかたちをしている、シザーハンズならぬキーハンズの少年の「主役」も好き。「彼のほんとうの任務は、九つの扉を探し出すことだった」

    (2009/07/22)

  • あらゆるもので単語を作るお店。アイロン頭の男の子が生まれたかぼちゃ頭の夫婦。神様に禁止されても次々と天職を見つける男。

    などが印象的。

  • 「みんな顔色が悪いわね」とお隣さんはいったが、その声を好奇心と正直さのあいだのどこの位置に置かれた声の箱に落とすべきか、自信はなかった。
    ー p159 飢饉 より

  • 『燃えるスカートの少女』のエイミー・ベンダーによる2作目の短篇集。全15篇。「死を見守る」「デビーランド」「マザーファッカー」「飢饉」「主役」が好き。喪失感と満足感を同時に味わえるような、不思議で愛しい作品がつまっている。

  • あんま覚えてないけど良かったと思う。鏡の中の川上弘美、的なイメージ。

  • これすげークセになる。

    『アイロン頭』はすばらしい。

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著者プロフィール

1969年生まれ。カリフォルニア大学出身。小学校教諭をつとめた後、最初の短篇集『燃えるスカートの少女』(角川文庫)で鮮烈なデビューを果たす。2010年に刊行した長篇第二作目となる本作は全米ベストセラー入りを果たし、新たな代表作に。邦訳に長篇『私自身の見えない徴』、短篇集『わがままなやつら』がある。2013年には三作目の短篇集『The Color Master』を刊行。南カリフォルニア大学で教えながら精力的に執筆活動を続けている。ロス・アンジェルス在住 。

「2016年 『レモンケーキの独特なさびしさ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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