学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)
- KADOKAWA (2015年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048650953
作品紹介・あらすじ
「ダメな人など、いません。ダメな指導者がいるだけです」一人の教師との出会いが、偏差値30のギャルとその家族の運命を変えた。ギャルのおバカ発想に笑い、その熱さに涙する人生が変わる実話。待望の文庫版登場。
感想・レビュー・書評
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学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版]
一般文庫版
著:坪田信貴
角川文庫 つ 15-1
考えさせられる書でした。偏差値なんでどうでもよくて、半ばあきめていく少女とどう歩むか、という点で。
ものごとは、いかに本人のやる気を引き出すか、そして、やる気になったら、どう支えていくかということを書いた本だと思います。
Where there is a will, there is a way : 意志あるところに、道は開ける
巻頭にあったことば、
子どもや部下だって同じこと
ダメな人間なんていないんです
ただ、ダメな指導者がいるだけなんです
人をあずかるということは、いかに責任がおもいのか、ともこの本がいっていると感じました
気になったのは、以下です
・心理学を学んで生徒の指導に活かしてきた僕は、いつも初対面の時のしぐさや反応で、生徒の性格を見極め、指導方法を切り替えていきます
・僕が好感を抱いたのは、彼女がいずれの質問に対しても屈託のない笑顔でうれしそうに応えていたことでした
・ぼくは、初対面の時に、この生徒の良いところは何だろう、と必ず5つは探すことを習慣づけています
そして、中でも一番良いところを、「こういうところが、いいよね」と言葉に出してほめていきます
・少しづつ信頼関係を醸成させながら、僕らの戦いは始まったのです
・いつでも、どんな時でも愛情をかけ続けることで、なんにでも感謝できる子に育てる
感謝できたら幸福感も得られ、運も向いて来る
それが人にとて、一番の幸せではないか
・とにかく、子どもがワクワクする大目標の設定をしてあげて、そこに至るステップを小さく、小さく刻んで、できる体験を積み重ねる
そして、それを何か月も続けてもらう
親もあせらないでそれを見守る
そして、小さな成長を一緒に喜ぶ
そうして初めて、やる気が次第に出てくるものなのです
・一度信じると決めた人の指示には、素直に反応するのも、さやかちゃんのよさでした
・途中で目標を下げると、人間、どんどん低いほうへ低い方へ流れていくものなのです
・子どもが夢を語って努力を始めた時、周囲は、それを信じて温かく見守る
・人はどんなに失敗して瀬戸際でも、それに気づいてくれて許して助けてくれる味方が一人でもいれば、どん底にまで落っこちることはないんだ
ISBN:9784048650953
出版社:KADOKAWA
ページ数:240ページ
定価:520円(本体)
発行年月日:2015年04月
2015年04月10日初版
2015年05月16日9版 -
とても話題になった本だし映画にもなったけど、読んだことも見たこともなかった。先日SMAPの番組に著者の坪田先生が出ていたのを見て興味を持ち、図書館で借りて読んだ。
読んでみて最も印象に残ったのは、先生でもさやかちゃん(受験をした当本人)でもなく、さやかちゃんのお母さん「ああちゃん」だった。本人がワクワクすることだけをさせる。子どもに腹を立てない。絶対に味方だと思える家庭を作る。こういった子育て信念を貫いたああちゃん。簡単なことではない。 -
お互いの信頼があったからこそ合格を成し遂げることができたんだろうな、
受験を控えた人に読んでほしい一冊! -
嘘のようなホントの話。
頑張り、挑んだことは自信につながる。肯定すること、褒めることがその人の力になる。
周りの人によって、人ってこんなにも変われるんだ。と思った。偏差値より家族のエピソードが良い。 -
読んだ後に、自分もやればできそうって、自信を持たせてくれる作品です!これからなにかしたいときや、挫けそうなときに読むのがベスト!!でした!
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自分が成功することを"知っている"こと。自分が天才だと"知っている"こと。(p114)
カドブン夏フェア2022で見つけた一冊。
さやかちゃんが書いた日本地図を見た瞬間、本屋なのに声を出して笑っちゃった。
坪田先生とさやかちゃんとのやり取りが面白いことはもちろん、ああちゃん(お母さん)の育児に対する考え方が素敵だな思い、早く次のページをめくりたくなるような内容だった。
あとがきを読み終えて、自分がなぜ高校受験に失敗したのか、分かったような気がした。
自分にはその高校しか行く場所がないと思い込んでいたこと、その高校の入試対策のみしていたこと。
そして、大きな目標(高校合格)のみを掲げて、小さな目標(問題集を一周解く等)を立てることなく進めた結果、小さな成功体験が1つも得られず、自分で自分の自信を消していたこと。
高校生の時に著書を読んでも上記のことには気が付かなかったかもしれないけど、勉強に対するやる気はもう少し出たのかなぁ…。多分。
久々にモチベーションを上げてくれるような本と出会ったな。 -
何度読んでも、読むたびに勇気や目標を考えさせてくれる本です。また、受験生以外にも教育の仕方や接し方などが書かれており勉強になります。
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教育関係者です。
最近読むのが遅くなっていたわりにはするすると読み進められた。
面白かった。さやかちゃんの珍回答に思わず吹き出しそうになったり、奇跡じゃなくて、頑張って頑張って頑張り抜いた先にちゃんと結果がついて来るってことだったり。落ち込んでる時は元気になれるかも。
ただ…学校の先生を批判的に書くのがどうしても許せなかった。さやかちゃん本人ならわかるんだけど著者自身が批判するのは、うーん。って思った。
勉強を教えるだけじゃダメなような…それに学校で著者がやってることをすると学校や生徒によっては生徒いじめって言われたりすることもある。それが塾と学校の差。
真剣に生徒に向き合ってる先生だっているのにダメな指導者って言われて辛かったです。