女学生探偵と偏屈作家 ―古書屋敷殺人事件前夜―

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.83
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本棚登録 : 441
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048660723

感想・レビュー・書評

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  • 某動画サイトで作品の存在を知ったので読んでみたけど、コミカルで割と面白かった。

  •  ニコニコ動画で公開されているVOCALOID曲「古書屋敷殺人事件」の世界観をノベライズした作品。

     最近多いボカロ作品のノベライズで、しかも楽曲製作者がそのまま小説も書かれているということですが、楽曲も文学的な歌詞と構成だしこの人なら!と思って手に取りました。

     主人公の女学生・ひばりと変人推理小説作家・久堂の二人組が探偵役。ひばりを「女学生探偵」と語って壇上に上げつつ、久堂はブレーン役として彼女に推理のヒントを与え解決に導いていきます。

     ひばりと久堂の漫才のようなやり取りが話のベースになっていて、テンポ良く読めました。
     地の文がひばりの一人称視点なのですが、そこにまでツッコミを入れてくる久堂が面白い(笑)

     ティーンズ向けということもあって、登場人物がラノベ張りに個性強めで好き嫌いあるかと思いますが、読みやすいライトな推理小説でした。
     装丁と本文の背景絵が雰囲気をすごく良く出していて好みドンピシャでした。

  • 短編と中編で読みやすく
    物語の導入としては入りやすくて
    良いと思います。
    台詞の掛け合いとかリズムよく
    スイスイ読めますが
    最後はなんか切なくて
    私は結構泣けました。。

    続編も楽しみです♪

  • 不可解な謎に巻き込まれつつ立ち向かう、お転婆女学生探偵と変人偏屈推理作家の話。

  • 異色の作家の誕生。
    女子高生が探偵で、その裏に強力な推理小説作家探偵が糸を弾くと謂う構図がかなり面白い。
    作家は江戸川乱歩のシン派とみた。いまどきの学園が舞台なので油断したが、三作目で戦後十五年と有る。犯人が復員兵とくれば時代は明らか!丁度、少年探偵団の連載時期に当たる。
    文章がこなれていて読みやすくテンポも良い。何よりキャラクターが頗る魅力的。小栗虫太郎張りの煙に巻かれなければ、本格の醍醐味有り。

  • ・「偏屈」ってちょっとかっこいい言葉かもしれない。しかし、先生の言動からして「社会不適合者」といっても差支えがないかもしれない……。

    ・先生のひねくれ度? が自分の予想のはるか上を行っていた。もうちょっと紳士っぽいと思っていたんだい……。

    ・最初は、文章と文章の間がぶつぶつ切れているような気がして気になった

    ・あと、最後の話の犯人の長い独白。読んでいて変な感じになった。なぜ、急に文章チックというか……地の文に近い口調になってしまったんだ? セリフなのに。

  • ボーカロイド曲を小説化した探偵小説。元の動画は観たことないけど、なかなか。
    それはありなのか?!と思わず突っ込んでしまったところもあったけど、登場人物たちの軽快なやり取りが楽しい。特にひばりと先生(笑)
    続きも借りて読んでみる。

  • 読了。

  • 久堂先生の態度が、あそこまで書かれているとは思ってなかった。あまり書かないっていうのも、読み手側に想像させる楽しみがあるからいいんじゃないかな。

    でもひばりちゃんも久堂先生も思った通りの性格していて、女学生探偵シリーズの曲を知っているからこそ面白いし、わくわくした。

  • 警察が途中から口調が激変のを思わず吹いた

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著者プロフィール

てにをは
ミュージシャン・作家。
おもな著作に『女学生探偵』シリーズ、『モノノケミステリヰ』シリーズ、『撃鉄の心臓』などがある。

「2020年 『秘祭ハンター椿虹彦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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