探偵・日暮旅人の笑い物 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.73
  • (23)
  • (50)
  • (36)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 641
感想 : 45
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048664844

作品紹介・あらすじ

視覚以外の感覚を持たない青年・日暮旅人は、それらと引き替えに、目に見えないモノ-音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛みを"視る"ことができる。痛みを"視る"ことができる。しかしその能力を酷使すると、旅人の視力は低下していくという。旅人が気になる保育士の山川陽子は、旅人からの誘いで、クリスマスを共に過ごすことになる。ついに自分の気持ちを伝える決意をする陽子だったが、その時すでに、旅人の目には異変が起きていた。果たして探偵・日暮旅人の目に映る『愛』の行方は-?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 相変わらずアンバランス。
    ほのぼのにも、ハードボイルドにもなれないどっちつかずで、キツイ辛口のお酒をおもちゃ付きの旗の立ったオムライスをあてに飲んでるみたいな感じ。

  • 旅人が陽子に想いを伝えて別れを告げる
    シーンを読んで号泣してしまった。
    でも、結局伝え合って一緒にいる決心した
    から良かった。

  • 探しものがどんどん物騒になっていて困惑するが、日暮旅人は相変わらず飄々としている。だが、陽子との距離が縮まり、生き方の芯ができたように見える。ただ、目は確実に悪くなり、放っておけない状態でやっと治療を受けることになったのだが、そこでまた新たな問題が向かってきたようで、病院から疾走してしまう。自作に跨る厄介事である。なんとか無事に解決してほしいものである。

  • 『組織の礎』が特に好き。
    視点は増子警部なんだけど、旅人の要領の良さで立てこもり事件が解決していくの流れが楽しかった。なんでそこにいるの!?って突っ込みたくなるような感じで楽しく読める。

    亀吉の過去に沿ったクリスマスの話も良かった
    それにあわせて陽子先生がとうとう告白しようとし、先手を打つように気持ちを旅人が告白して、なんかもだもだする。くっつくんか!?くっつかんのか!?と焦れた先の最後。
    いや、ちょっと待ってくれ。と言いたくなるような最後に続きを読みたくて仕方がなくなる。

  • 最後の最後でやべぇことになってしまった今作。
    結ばれたはずの旅人と陽子。二人に幸せはないのか。
    灯衣や亀吉、雪路の運命も大変なことになっている。
    これはもう万事休すって感じですね。

  • 幸せ、谷底、幸せ、谷底の繰り返しだった巻

    2021.9.9
    124

  • クリスマス編です。旅人がついに陽子先生に告白! そして、別れ。旅人、てい、ユキジ、亀吉、陽子、5人の絆を改めて確認するとともに、陽子がついに旅人を落とす! そして動き出した物語、やっぱりあの人が黒幕だったか。ここに来てファーストシーズンの登場人物たちもわらわらと次の最終巻に向けて一気に進んでいきます。

  • 笑い物、と言うタイトルなので、クリスマスデートにはじまり、幸せな感じだと思っていたら、違っていました。
    続きます。

  • 旅人と陽子の中が急激に進展。
    最後はまた山田ノートの恐怖。
    ダークな展開に期待!

  • シリーズ7作目。セカンドシリーズ第3弾。

    著者あとがきによると、笑いという行為には二集類あり、一つは声をたてる笑い(Laugh)、動物行動学的に言うと威嚇と暴力の代償行為だとか。
    もう一つは微笑(Smile)、心を満たした時に自然と起こるもの。

    どちらの笑いも含まれている連作短編集。
    旅人を取り囲む登場人物たちとの温かな関係、ダークな一面、ラストの不穏な動き。
    上手いなあと思う。
    (図書館)

全45件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福岡県出身。2008年に第15回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞。翌年、受賞作『神のまにまに!』で電撃文庫よりデビュー。他の著作には、TVドラマ化された『探偵・日暮旅人』シリーズ、『天保院京花の葬送』シリーズ(共にメディアワークス文庫)などがある。

「2023年 『幽霊と探偵2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山口幸三郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×