お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2014年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048665483
作品紹介・あらすじ
浅草の一角で、町並みに溶け込むかのように佇む栗丸堂。最近店を継いだ若い主人の名は栗田仁という。精桿にすぎる容貌で、どこか危なっかしいが腕は確かだ。とはいえ、店の切り盛りは別物で。心配した知人が紹介したのが葵だった。若い女性に教わるのを潔しとしない職人気質の栗田。だが、葵との出会いが、栗田の和菓子を大きく変えることになる。和菓子のやさしい味わいがもたらす、珍騒動の数々。下町の温かさ、そしてにぎやかさに触れるひとときをどうぞ。
感想・レビュー・書評
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「はいー、和菓子の情報が沢山で、勉強になりましたー。和菓子ってやっぱり素敵ですねー」
(この本の出てくる謎の和菓子美女、葵さん風に)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気になっていたシリーズ。
なんだか設定に無理がある感じで、年齢もとても20歳前後とは思えない落ち着きでした。
葵さんの背景は全く不明のままです。そして、栗田はまあまあですが葵さんのキャラもそんなに好きになれなかったです。
和菓子を通じて騒動を解決する、下町の雰囲気や空気感はとてもよく、題材も豆大福、どら焼き、干菓子等身近な和菓子で楽しめましたが、急いでシリーズ制覇するほどでもないかな、と思うのでのんびり借りていこうと思います。 -
ふわふわと温かい小説。
謎のお嬢様『葵さん』の素性が気になります。
これもシリーズもの。続きが気になります。 -
ちょっと不思議なお話。いや、誰かが魔法が使えるとかそういうのではないけれど彼女は何者?
主人公の栗田は、若いころはやんちゃしていたが、実家の和菓子屋を継いだ。地元浅草の喫茶店でであったのは若い女性、葵。葵と関わることで珍騒動が解決し、なんだかんだとことがうまくいく、のは定番。なんかほっこりしていて、いい。 -
ビブリアやタレーランみたいな系統のお話で、和菓子がテーマなら、より美味しそう?
期待通りの読み心地でした。
浅草に明治時代から店を構えて4代続く老舗の和菓子屋、栗丸堂。
腕のよかった両親が思いがけなく事故死したため、一人息子の栗田仁が大学を休学して店を継いでいる。
子供の頃は店を手伝っていたが、跡を継ぐのに反発を覚え、一時は不良たちとやりあった時期もある仁は、目つきが鋭く、今もこのあたりの連中にひそかに一目置かれている。
製菓学校でも成績がよすぎてやめたほど、お菓子作りは消して下手ではない仁。
だが売り上げはまだ両親のいた頃に程遠い。
心配した馴染みの喫茶店のマスターに、とある女性を紹介される。
「和菓子のお嬢様」こと、葵は、仁より少しだけ年上の清楚で品のいいお嬢さん。おっとりしていて、やや天然だが、和菓子については猛烈に詳しいのだ。
かくて、和菓子にまつわる小さな謎を二人で解いていくことに。
20年前に食べた豆大福をもう一度食べたいとやって来た客に、違うといわれて、思い出の味を再現しようと奮闘したり。
大学の学園祭で、仁を意識する悪友のサークルで、クイズに挑戦したり。
謎解きは、人情話系なので、ほっこりします。
和菓子については若い人ほど知らないだろうから、こんな形で興味を持ってもらうのもいいかな、なんて。
和菓子屋を継いだ主人公が若すぎて、それはないだろという気分にもなりますけど‥
これはメイン読者対象が若いからなのでしょう。
絶対ありえないというほどじゃないから、いいですけど。
ヒロインは問題抱えていそうだけど、あんまり重過ぎると、この世界のタッチにつりあわないのでは?などと余計な心配をしたり(苦笑)
続きもすぐ読みましたよ♪ -
図書館で手にした、初読の作家さん。
下町、和菓子、謎の天然お嬢様、ちょっと無愛想な若いイケメン職人。
昨今流行の材料を全部混ぜれば良いかというと、そうではないでしょう、という感じ。
少なくとも、私の好みには合いませんでした。 -
食べ物系のシリーズ物が好きなのでこの本を選んでみました。舞台は浅草の和菓子屋さん。葵という正体不明の女性が今後どう関わってくるのか楽しみ。続けて読んでみようと思います。
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ほっこりする下町情緒あふれる作品。
和菓子の表現が丁寧で、食べたくなります。
登場人物も魅力的。
ちょっと主人公が若すぎる感じもするけど。
文は読みやすいです。 -
シリーズものなので、次作を読んで、もっと好きになるか飽きてしまうか、まだわからないな。
似鳥鶏さんかと思って読みました。読むうちになんか作風が違うな、って途中で気が付きました(^-^; -
東京下町にある和菓子屋さんを舞台に日々の何気ない場面を描いた物語。
ふわふわとした雰囲気と盛り沢山のお菓子の知識、美味しそうだな〜、このお菓子食べてみたいな〜と思いながら読んだ。
地の文の書き方が少し気に入らない。