オバマ現象のカラクリ 共感の戦略コミュニケーション(アスキー新書)
- アスキー・メディアワークス (2009年2月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048677462
感想・レビュー・書評
-
オバマが如何に戦略的に大統領選挙を戦ったのかがよくわかる。相手を非難せず自分の主張を直接的に押し付けることはせず、好感度を落とさないことで自発的な支持者を獲得した。自分が他者にどう写るか、どうインフルエンスするか。
オバマの演説集が最後にあるのも面白い。
ただ目新しい発見があったわけではないので星3つ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2012.02.14 これまでの大統領選(競合相手を否定し自身を肯定するような・・・)とは違った、アメリカの原点を・・・先人の功績をたたえ、自分たちにもできる(YES WE CAN)と訴える共感のコミュニケーションの実態がよくわかった。むしろ共感のコミュニケーションは日本的で、日本人は得意なのでは!といった著者の指摘が印象的だ。
-
コミュニケーションは人を動かす力。オバマは共感型のコミュニケーションをとった。なぜなら、知名度ない、実績ない、黒人という三重苦だったから。
オバマ流は日本人に向いている。
人の意識を変えることがコミュニケーションの力。選挙コミュニケーションで成功する要諦は有権者に気づきを与えること。
オバマの戦略的コミュニケーション:
1.弱みを強みに変える土俵設定。
2.参画意識の醸成と支持者の囲い込み。
3.コミュニケーションレバレッジを効かせる。
大いなる希望を持とう!と。
日本でのコミュニケーション上手は小泉さん。 -
知らない人はいないであろうオバマ現象から、
共感の戦略コミュニケーションを学び取ろうとする一冊。
よくあるオバマ協賛本ではなく、あくまでそこから戦略を学ぼうとする姿勢が
他のオバマ本とは異なる。
【ひとくちメモ】
・従来の欧米流メッセージ力学は、「対立」による
・オバマのメッセージは敵をつくらない=共感
・従来の欧米流はライフル(狙いをつけた一人を倒す)オバマはショットガン(多くの人の心をとらえる)
・パルスライン分析(好き・嫌いをさぐるための分析)
→0から100までの目盛りがあり、様々なシーンを見てもらい好感度をはかる
・一方的なメッセージ発信には限界がある
→なんとなく「気づかせる」メッセージ発信が効果的
・候補者の主張を繰り返すよりも、イシューを意識させるような広告・宣伝を行う
・大きな社会現象に対する意味づけは“早い者勝ち”
いったん意味づけられた事象を新たに意味づけることは難しい
・自分にとってのインフルエンサーを見極め、その人にメッセージを発信してもらう
→影響力が大きいため、広まる力も大きい
=コミュニケーション・レバレッジを利かせることができる -
垂直型コミュニケーション。
すごいな。