ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 117
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048724623

作品紹介・あらすじ

ある時、街ですれ違った男の上着の中の匂いを嗅いで、私は昔の男を思い出して道の真ん中で泣きたくなる。ある時、バーで流れる黒人音楽は特定の男を思い出させて私を泣かせる。嗅覚があって良かった。5感が正常で良かったと、神様に感謝するのはこんな時。そして、恋物語を泣かずに書ける自分の理性にも感謝する。

感想・レビュー・書評

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  • 一つの恋愛で短編小説が仕上がる、じわじわと滲み出す感情が心に響く。

  • 2006年12月10日(日)、読了。

  • 姐さんの描く恋愛はいつだって贅沢だ。特にこの作品は上質のショコラを思わせて私を虜にする。悔しいぐらいに。
    バリーみたいに自信がなくて、ウィリーみたいな愛し方しか知らなくて、たまにイヴァンみたいな気持ちになったりもするけれど、いつかはこんな「贅沢な恋愛」ができるのだろうか?

  • いい意味でのケダルイ感がのこる。
    全体に香りがする短編集

  • もし、山田詠美の本で一冊と言われたら私は間違いなくこの短編集。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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