アジアンタムブルー

著者 :
  • KADOKAWA
3.56
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本棚登録 : 666
感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734103

感想・レビュー・書評

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  • 初めはウジウジした男の話かと・・・
    だんだん違ってきて
    どストレートなラブストーリー!!
    まあ飲みすぎるし、吸いすぎるけど
    許そう、いい奴っぽいかあら

  • 感動した。涙した。
    同じく大崎さんの作品「パイロットフィッシュ」を読んだあと、数週間に読んだ。

    おんなじ主人公が出てきて、おんなじ登場人物も出てきて驚き。続編と知らずに読み始めたのが逆に喜びとなった。

    なんだろう。透明感、綺麗な文章。無機質な内向的な主人公。惹かれる所が多い。

    とにかく、好きだ。

    感覚、感性、生き方、音楽…
    大崎さんのせかいに染まりたい。

    調べてみると、映画化されてるし…。
    知らなかった…すごい作家さんでした。

    ファンファンになるな。

    もっと読みたくなる好きな作家さんを見つけるって幸せだ。

    3部作みたいで、エンプティスターが楽しみすぎる。

  • 死にゆく恋人との物語。
    綺麗な物語と文章で、王道ど真ん中の恋愛小説ですが
    苦手でした。
    人が死にすぎ、無意味な文章多すぎ、現実感無さすぎ
    万引きエピソードは大変良かったが
    活かされておらず、残念。

  • 山崎と葉子の2人の決断は 葉子が辛いなかでも幸せそうでよかった 現実には家族や医者から反対されて難しいのだろうが。

  • パイロットフィッシュを読み終えてすぐにこちらを読み始めました。
    同じ主人公の過去のトラウマや、前回とはまた違う恋の話が書かれています。
    半ばまでは、こんな女、あんな女とモテ遍歴を見せつけられている様で…
    時間をおいてから読んだほうが良かったかとも思いましたが、後半からラストへの
    優しくも悲しい波に流されるように、引き込まれて読みました。後味は悪くなかったです。

  • パイロットフィッシュの続編でありながら、山崎隆二がまだアクアリウムを始める前の過去の話です。
    癌に侵されてしまった恋人の葉子の死と、立ち直れず無気力に吉祥寺東急の屋上でぼんやりする山崎と、その山崎のこれまでの人生のパズルのピースと、3つの話が入り混じってでてきます。
    ストーリーは正直凡庸で私は苦手な内容なのですが、大崎善生さんの繊細で淡々とした筆致が心地よく無事に読了。
    ニースの木漏れ日や、海辺の風や、清潔なペンションでそのときを待つというのは夢みたいに素敵でした。
    けれどこれがパイロットフィッシュよりも昔に山崎本人が体験したことなのか……と考えるといささか裏切られたような気持ちになる。
    あの山崎にここまで壮大な過去エピソードあったわけ?

    >私のことを忘れてしまうのはしかたない。けれど、私と見たこの海の色は忘れないでいて。
    という葉子の言葉が、切実な強さで胸に残りました。

  • 自分が実は末期がんで余命一か月と宣告されたら。
    自分の最後はどのように、どの場所で迎えたいか。

    エロ雑誌の編集者である山崎。SM嬢の連載ページの取材で、SM嬢本人から直接指名された、水たまりばかりとるカメラマン、葉子と出会う。

    ヨーロッパの取材旅行の果てに付き合うようになった二人。でも、葉子はある日倒れ、末期がんだと宣告される。

    残りの日々をどう過ごすか。
    考えた山崎は葉子をニースに連れていくことにする。

    そして迎えた最後の日。
    山崎はこれまでの事を思いながらデパートの屋上でひたすらタバコを吸う。

    私が葉子だったら、これ以上の女冥利はないですね。自分の最後をきちんと看取ってくれる人がいるというのは、なんと心強いものだろうか。

    葉子の最後の言葉が胸に刺さる。
    「優しい人でいてね」

  • SM雑誌の編集者を主役としながら全体としてすっきりとした印象。水溜りの写真を撮り続ける葉子が良かった。

  • ん〜・・・なんかあまりだった。
    本棚に登録しているからレビューを書こうと思ったけれど、どんな話しだったか思い出すのも少し苦労。。。

    あまり物語に入り込めない感じ。好きな人は好きかもしれない少しフワフワした漢字の作品です。

  • 2015.08 積読本。

    再読。10年ぶり?に読んだ。

    パイロットフィッシュよりこっちの方が好きだな。

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著者プロフィール

1957年、札幌市生まれ。大学卒業後、日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを務める。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらには、初めての小説作品となる『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。

「2019年 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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