生首に聞いてみろ

著者 :
  • KADOKAWA
3.15
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本棚登録 : 847
感想 : 150
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734745

感想・レビュー・書評

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  • 出オチ。
    タイトルがいいだけ。

  • 05年のこのミス1位。

    テンポがゆっくりな感じがした。
    ところどころのエピソードがいろいろ暗喩してるんだけど
    題名にも、ああ、そっか。ってつながるんだけど
    いまいち、期待に沿わなかった。

    うーん。
    人が死ぬ部分より、彫刻の謎の部分がおもしろかった。
    すっきりしたのは、一番最後のページと最初のほうのナゾがつながったところかなあ。

    あまりガツンとはこなかった。残念。

  • タイトルに興味惹かれるが、内容はこじ付け感がびっしり。伏線張って回収するのは見事だが、全く探偵できてない。犯人は稚拙な行動のため、時間が経てば自ずと解決する事件ではないか。

  • 期待はずれでした。まず、殺人事件がなかなか起こらないし、事件が起こるまでの間も彫刻の首が切り落とされたことについてどうでもいい推理をしてみたりと前半かなり退屈な内容で読むのに時間がかかりました。事件が起こってからはなかなか面白い作品ですが1冊の本としてはハズレですね。 以前に読んだ法月さんの「キングを探せ」が面白かっただけに期待していましたが、まるでダメでした。

  • 2005年のこのミス第一位、週刊文春ミステリー第二位という人気作品。でしたが、私にはちっとも響きませんでした。本格ミステリーで生首とくれば、島田荘司「占星術殺人事件」と比較せざるを得ません。
    まず、本作は大幅な加筆修正があったにせよ、月刊誌で二年の長きに連載されたもののせいか、どうでもいい描写や会話が多い。そうした文章が、真犯人をカムフラージュする効果があるのならまだしも、連載小説によく見られる、原稿用紙のマス埋め的役割しか果たしていないのは残念。また、探偵業なのに携帯も持たず、本作でも連絡が取れないために逃した貴重な情報がありました。
    私が編集者なら、次作のタイトルは、「法月綸太郎、携帯持てよ!」を推奨。

  • 構想十五年という割に精彩を欠いているという印象を受けた。
    導入部こそ面白そうではあるのだが、それ以降はダラダラと続くだけで結末も安っぽいドラマを見せられているようでなんだかなぁ、という感じしか浮かばなかった。

  • 義理の夫の勘違い部分はなるほど!となった。

    法月先生が気付けずエチカを助けられなかった事や、リアリティのある他者との掛け合いを作ろうとしている点はかなり読み取れたのだがそれでもやはりデリカシー無さすぎる質問に対しての反応に人間味がないのが気になった。
    描写の少なさから法月先生とエチカちゃんにキャラとして良さを感じなかったので逆に一貫性のある堂本が1番印象に残るまであった。


    ただ、デスマスクを使用した母子像は凄くアイデアが好き。

    自分は犯人側をより知りたいと思うタイプなので各務嫁視点だったらより楽しめたかも。

  • メイントリックについて、犯人があんなややこしいことをした理由がまったく分からない。たまたま直前に「火車」読んだため、余計にそう思うのかもしれない。喬子がなぜ天涯孤独の人物を時間をかけて探したか考えれば、それがどれだけ危険な行為か、分かりそうなものだ。夫も間抜けすぎで、第三者ならともかく、当事者があんな勘違いをしないだろう。

  •  私の頭が悪いのがいけないんでしょうけど、複雑すぎて、全然理解できなかった。
     伏線が多い、てことなのかな。
     すっごくじっくり読んで、常に状況(たとえ誤った推理でも、そのとき綸太郎さんとかが推理したことがどういう状況なのか)を理解していないと、さっぱり分からなくなる。

     あと、お話の中で日数はかなり経過するけど、展開自体はすごくゆっくりで。
     特に前半。
     事件らしい事件は起こるけど、殺人事件があって、犯人はだれなのか探偵役がどんどん推理していく、みたいな展開にならないから飽きて来る。
     読むのにすっごい時間掛かりました。全然ページが進まない。

     正直、法月さんの長編は、どうも私には合わないなぁ…。
     特別回りくどいとも感じないんだけど、いろんな情報が多すぎて、何の話をしてるのか分からなくなってくる。
     意外と綸太郎さんが間違った推理をすることが多いから、結局どの推理が正しかったの? てなっちゃう。
     短編は好きなんだけどなぁー。


     ところで、探偵役て、もうホントにダメダメのポンコツで、ロクな推理が出来ないけれど、なぜか事件を解決してしまう、いわゆる「迷探偵」が主人公の場合もあるけど、綸太郎さんは全然そんなキャラじゃないのに、結構しょっちゅう推理を間違うよね。
     小説に主人公ぽい「名探偵」感があんまりない。
     別に嫌いじゃないけど、あんまりパッとしない人だよね(笑)。

  • 関係ないんだけれども、登場人物に著者が出てくる(同姓同名)のは物語に入りにくくなるので嫌だなぁ。

著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい! 2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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