疾走

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734851

作品紹介・あらすじ

剥き出しの「人間」どもの営みと、苛烈を生き抜いた少年の軌跡-。比類なき感動の結末が待ち受ける、現代の黙示録。重松清、畢生の1100枚。

感想・レビュー・書評

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  • なんて救いのない話なんだぁ〜
    悲しすぎる

  • 苛烈な少年の長いシュウジのものがたりが、やっと終わった。・・・しかし、最後まで読んでも解らないことがある。
    語り部は、誰なのか?「私」とは・・・。

    • えがおさん
      答えてしまってよろしいでしょうか?

      教会の神父です。
      答えてしまってよろしいでしょうか?

      教会の神父です。
      2017/01/02
    • ニコさん
      なるほどね~それなら納得します。ありがとう。また、コメント頂けたら幸いです。
      なるほどね~それなら納得します。ありがとう。また、コメント頂けたら幸いです。
      2017/01/03
  • 暗いけど、重松清独特な描写で読み始めたらイッキだったな。後半せつなくて、救いがないようで…やっぱり読み進めるのが辛かった。

    このラストしかなかったのだろうけど、シュウジにはこんなラストしか残されなかったのかと少し恨んだ。

    社会のダークサイドが描かれた気合いの必要な作品。

  • 読み終えるともの悲しいタイトル。

  • これはいわゆる「鬱小説」だと思う。
    しかし単なる不快な小説ではない。
    私にとってこれは出会えて良かった一冊だ。

    重松作品で「一番好きなのは?」と問われれば「青い鳥」「きみの友だち」あたりを挙げるけど「一番の傑作は?」と問われたら本作を選ぶと思う。
    (それはそれとして、あらすじの「比類なき感動の結末」は違和感を覚えました。それを求めて読むのは違うと思う)

    暗いし、重い。
    性描写も暴力描写も濃厚で、他人にオススメするのは躊躇う作品。
    でも「出会えて良かった」と思えたのは、15歳のシュウジにかつての自分を見た気がしたから。
    全然違う環境で、全然違う人生を歩んできたけど、「ひとり」だという感覚は私にも覚えのあるものだった。
    「ひとり」なのは私だけではない。
    それだけで勝手に救われた気がしました。
    だから、もし同じように「ひとり」だと感じている人がいるならこの本を読んでみてほしいと思う。

    『ひとりぼっちが二人になれば、それはもうひとりぼっちではないのです』

  • おもくるしい読後。
    ひらがなで表記してある場所は、息苦しさを感じる。
    かなり激しい暴力、性描写が、あれほど必要なのか?

    シュウジはほんの何年かで、一生分以上の経験をして、死んでいった。
    でもほんの何年かの人生で神父に会えて、関わって、よかったね、と思う。

  • これを読んで救いがないと感じるか,救いがあると感じるかは,それぞれだな.扱っている個々のテーマが重いだけに読後感は気持ちよくないが,それがまた魅力でもある.でも他の重松作品とはかなり違うかな.

  • とにかく重い、辛い、しんどい。
    読後感の脱力感は半端ない。
    主人公の中学校からの人生が
    むちゃくちゃハード、ありえん。
    神父さんとの交流の場面で
    なんとか癒されつつ読み終えることができた。

    まぁ、ラストでは希望が見えたからよかった。
    ほんと、疲れた。

  • 通勤中に読む用に購入。おもしろかった。重松清はこういうテンションのお話しが好きだ。エイジとか疾走とかくらいの。

  • 一気に読めた。疾走=主人公の走る様子=厳しい現実から遠ざかろうとする様子。と解釈したが、ここまで救われない話も珍しいのでは。
    気になったのは、兄の精神構造。事件の発端となった精神崩壊のそもそもの原因は、人間関係を上下の力関係でしか捉えることが出来ないという視野の狭さではないかと。
    万が一自分に子供が出来たら真っ先に、「自分を知り、足りないものを真摯に受けとめる寛容さ」を養わせる必要があると感じた。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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