失はれる物語

著者 :
  • KADOKAWA
3.71
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本棚登録 : 4340
感想 : 617
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735001

感想・レビュー・書評

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  • 乙一さんの作品を読んでみたくて借りてきた。ヤングアダルト向け小説なのかな?ライトノベルと小説の間くらいの文章が面白い。表題作が怖いけど結構好き。

  • 中学生の時、表紙が気に入って読んだ本。
    内容を覚えていなかったけれど、「好き」という気持ちだけ覚えていた。
    偶然大学の図書室で見つけてそのまま借りた。

    きっと主人公や登場人物が抱える闇、ほかの人にはなかなか相談できない苦しみ、思考回路に共感する部分が多かったから、この本が好きなんだと思う。

    ミステリーは、最後まで読者に考えさせる形式がおもしろい。何度もページをもどった。

  • いくつかの物語が収録されていて、それぞれが読み応えがある。

  • 日常にみせかけた、ファンタジー。ありえないけど、リアリティ。そして案外誰も救われない。乙一氏の作品だいたい全部、正直、どこまでも非現実だと思うけど、ひきこませる引力がすごいと思う。
    でも疲れてる時にはよめないかも笑。

    中編6編。「しあわせは子猫のかたち」が一番好き。

  • なんとなく苦手だと思った。
    文章の感じもそうだし、死とか現実にはありえないことがあまりにも多く出過ぎていて違和感…。伏線が張られすぎてて計算式を見てるみたいな印象もあった。勝手な見解ばかりだけど、個人的には入り込めなかった。
    ライトノベルをもっと知ろうと思って読み始めたのに…笑
    やっぱり自分の中にはどこか小説=私小説(現実の世界)って意識があるのかも
    非現実なものなら逆に視覚的に楽しみたいと思うのかなぁ。アニメのように。
    文章からは現実世界での目に見えないものを感じ取りたいと思うのかもしれない。だからライトノベルを敬遠しがちになってしまうのかしら。あくまでも私の場合ですが…

    「失はれた物語」は一番印象に残った。まるで本当に麻痺したことがあるかのような細かな描写に圧倒されました。闇の恐ろしさにも圧倒された。

  • きみの音楽が独房にいる私の唯一の窓、透きとおった水のような6篇の物語。ブロードバンド映画「手を握る泥棒の物語」原作、書き下ろし短篇「マリアの指」同時収録。,"やめられないね。


    Calling You

    携帯を持ってないプリクラもとったことない引きこもりぎみのリョウが頭の中で作り上げた空想の中の携帯電話。
    ある日その空想の携帯に着信音がなりだした。


    「原田さんは誰かを好きになったことありますか?」「何年も前にね。」


    単純明快切ない路線。
    この人こーゆーのが得意。やっぱり、原田さんは●●●だったのかなと。

    あと何ていってもトトロのくだりが好き。


    失はれる物語

    救い用がないです。
    絶対イヤです。
    気変になるってこんなの。



    人の傷を自分に写し治すことのできる少年アサト。
    彼はやさしすぎた。
    誰からも必要とされていないと傷つく二人の少年のやさしすぎた物語。



    うん。何も語らないでおこう。


    手を握る泥棒の物語


    なんか毛色が違うかんじ。オチは劇団一人の陰日向に咲くに似ていた気がする。
    イヤ、話しまったく関係ないんやけど。


    しあわせは小猫のかたち。

    おっかしぃなぁ。犯人すぐにわかっちまったのですが。これは私のひねくれが悪いのか。

  • 【356】

  • マリアの指はいらない

  • 乙一さんの本を読んだのは初めて。
    ライトノベルというものを読んだことがなかったので,あとがきに,ライトノベルのままでは手にとってもらえない客層がいるという事実を覆せなかったという点では、ある種の敗北であるという旨が書かれていてびっくりしました。

    短編集です。
    「Calling You」「失はれる物語」「傷」「手を握る泥棒の物語」「しあわせは子猫のかたち」までは面白く読めました。
    「マリアの指」はちょっと不慣れでした。

  • 2015年10月に行われた「ビブリオバトル全国大会予選会-学内予選会-」にて、バトラーにより紹介された本です。
    詳細は図書館HP (http://libopac.josai.ac.jp/) より『ビブリオバトル』で検索!

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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