- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048736794
作品紹介・あらすじ
「いじり」と「いじめ」は一文字違うだけだが、100倍恐ろしい。巧妙、かつ陰湿に仕掛けられる、学生生活のおとし穴。中学時代"いじられ"続けた羽柴典孝は、高校では、おな中の一城の協力もあって、いじる側にまわれたのだが-。第1回野性時代青春文学大賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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「いじりといじめの違いが、後半ごっちゃになってる」ってな意見を目にしますが、木堂さんは文中の定義に従ってきっちり区別してます。そして、若さがまぶしい文体と、圧倒的なユーモア。お笑いにも造詣が深い方だと感じました。なかなか良い本ですよ。
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17歳の著者ということでその筆力に驚く。すごい。
頭一個抜きん出ている子でも完全に降りてる子でもない、1.5列目の子たちの熾烈な関係がひとりの男子生徒の独白で綴られる。異様にリアルで怖かった・・・ -
タイトルのセンスが素晴らしい。
斎藤環氏の本で紹介されていたので読んでみた。
学生時代を思い出して冷や冷やした。
いじめといじりの違いの話や、登場人物の心理戦がテンポよくリアルに描かれて最後までひきこまれた。
どこからが伏線?もしかしてナガさんが助けてくれたところ?
その後の高校生活どうなったんでしょう。 -
男子の人間関係って女子よりさばさばしてるって幻想を打ち砕かれた・・・・
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この本を読んで、いじめといじりって、同じじゃないのかなぁって思った。
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いじめなんかよりいじりのほうが全然怖いと思う。一文字違うだけだが、りはめより100倍恐ろしい。どちらも地獄なのだが、両者には決定的な差異がある。
(P.36) -
なんかリアル(°□°)
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初読みの作家さんです。読み終わったところに現役高校生と書いてあってびっくり。へー、若いんだね。そのことを知ってもなるほどねと思えるほどの粗末な文章力ではなくて、驚きました。読みやすくて、面白かったのであっという間に読んでしまいました。1日で読んでしまう本は最近なかったんじゃないかな。途中のいじられる様子にはかなり胸が痛みましたが、これが実情なのかなとも思います。今は親の立場で見てしまうけれど、もしも自分が高校生だったら自分はどの子だったのかな。そんなことを考えたりもしながら読んでいました。ハッシーはいじられることになっちゃうのかな。確かに小賢しいところもあるけれど、もういいんじゃないの?と思うのは甘すぎる?
ハッシーの心の叫びがとてもリアルで面白かったです。この年代に芽生えるプライドは親を頼れる人として認識してくれないのかなーと寂しくもなりましたが。