- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048736886
作品紹介・あらすじ
旬の才能!時とテーマと作家の熱が一気に開花した最高傑作。奪うためではなく、与えるための、優しさに満ちた-トライアングル恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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綺麗で優しいお話。表紙も綺麗。
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優しくて寂しくて、悲しくて綺麗な恋の話。
…ーこの世界は予感に満ちている。未来のことも、すべて、なにもかもわかったうえで、僕たちはさまよっているのではないだろうか。ー… -
天然石がちりばめられたような物語。実際にストーリーの中にいろんな石が出てきて思わず検索して確かめたくらい。
ちょっと複雑な三角関係だけど、やさしい空気感があってすっと心に入ってきた。三人ともどこか寂しくて孤独で。
それにしても、最後の章での展開は急で驚いた。ちょっと急展開すぎて気持ちがついていかなくなっちゃうような。 -
120113
ミチルの実のお母さんが絵梨、継母が美和っぽかった。そしてちひろちゃんはミチルっぽいなと。
それぞれがそれぞれに何かを投影してるような感じがした。 -
宝石に携わる、創作ビジューをのお店を運営する美和と絵梨。
そしてそこにミチルが入り込んでいき…
自分としては
少し読みにくかった…
繊細な表現がたくさんあって、
宝石のきらびやかさは伝わってきた◎ -
透き通っていて綺麗なブルーを想像させる小説。
登場人物たちが純粋すぎて、現実味がなかった。絵梨にしても、美和にしても、小説の中でこそ生きている人物であって、現実的でない。だからなのか、登場人物のだれの立場になってみても、感情が理解できなかったのが残念。
ミチルの恋心は人間らしくて、純粋でキレイだと思ったけどね。
江國香織を連想させる作家だと思った。 -
キレイで
透き通ってて
悲しさで覆われてるお話
誰か1人を愛し続けるって難しい
そんな事を思ってた時に読んだ本。
ずっと一緒には居られなくても
それを分かっていても
必要としてしまう心を
愛と呼んでいいよって
言ってくれた作品
私はずっと、弱さだと思ってたから
私にとっては、良いタイミングで出会った心に響く一冊でした -
なにか、発展していかない。
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■夫に恋人がいることを知って傷つきながらも、諦念を抱いて日々を送る美和。そんな彼女と共に、天然石のアクセサリー・ブランドを立ち上げた幼馴染の絵梨。そして、絵梨のかつての恋人であり、さまようようにして生きる少年ミチル。いつしか、美和とミチルは週に一度だけベッドを共にするようになる……。優しさと慈しみに満ちた長編恋愛小説。
■■柔らかな文章と静かに進んでいくストーリー。どこにもあわただしさや刺々しさがない。でも底部に流れるのは痛みや孤独や哀しみ。読むタイミングを謝ると、間違って自分が沈んでしまいそうだ。淡々と物語が進んでいくんだけど、その淡々さが心地よい。でも、最後はぐっときました。哀しい。