くくしがるば

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 40
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737524

感想・レビュー・書評

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  • 単純に合いませんでした。
    いつまでたっても無駄な言葉で内容が先に進まずイライラしてしまい36ページまで読んでもう駄目。

  • 面白かった!
    でも、結局なんだったんだろう?という。
    よくわからないけど、そうか!そういうことね!よしみんなハッピーエンド!わーい!
    みたいな気持ちで終わりました。

    町田康のパンク侍切られて候を思い出しました。

    あらすじは???でしたが、言葉が遊ばれてる文章は読んでてとても楽しくなりました。目で追うだけでたのしい。

    一緒に収録されている短編は、ちょっとホラーなのかな?表題作と雰囲気が一変です。

    面白かったけど、姉飼の衝撃ほどではないかなぁというかんじ。
    遠藤さんの他の作品も読んでみたいです。

  • こういう特殊な語り口の本って、読後感がイノチな気がする。言葉遊びに乗せられて、次にどこへ連れていかれるかわからずとにかく目を開けて続きを見てしまう感じ。
    なんだかこの人の他の作品も気になる。
    久しぶりにブンガクっぽい本を読んだなあ、という感じでした。

  • 姉飼を大昔に読んで、おもしろかった記憶があったので読んでみました。

    お、おもろい
    笑えました
    ゆみりんが可愛かった
    劇画のような小説
    姉飼系を想像していたので良い意味で裏切られました

    しばらくはまりそうです

  • ホラーしか書かない人だと思ってたので「えっ」って感じでした、いい意味で。
    表題作はなんか舞城王太郎みたいで文章のリズムに乗ってスラスラ読了。
    もういっぺんの「おがみむし」は小林泰三みたいな短編でこちらも書き方は違えどすっと入ってきました。

  • 新書購入

     ファンタジー。ギャグ。ホラーペースト? 神話系?

     探した。求めた。そして、買った。
     これは「姉飼」の作者。

     今回のは……パロディというか、語呂のみで綴ったお話。落ちはあるけど。
     不条理な展開だけれど、どこか川上弘美(ここで引き合いに出されたくないかもね)に通じるでたらめさ。
     主役(?)有馬温泉駅前旅館皇女。準主役帝、またはミカドっち(女子高生「ゆみっち」と援助交際中)、閻乃魔子(アキバ萌え系猫娘。閻魔大王のとある謎な一部から作成されている)、人造人間忍(皇女の運命の恋人。致命的な破損があることが後に発覚する)、六畳魔(ストーカー→引きこもり→怨霊という、稀有だが迷惑な進化を遂げたOL……)、科学者の綾小路鞠麿(ミカドのたつた人の友であり、、一番困った策士。その才能は別に使うべきなのに……)。
     といった人間模様。

     顔を見ると石になる、化け物皇女。彼女が懐妊する。
    「暇潰しに育児でもしようと思って」
     ……と、一番いい男の精子で人工授精。その上、子供が腹に宿ってから、運命の恋人と出会ってしまう。
     で、人生やりなおそうと子供を堕胎。(……この皇女人間として終ってる……)
     そしてその堕胎され(生まれてき)たのはお地蔵様。

     軽いテンポでさくさく進む、シュールな物語。

     もう一作品「おがみむし」というのが入っているが、、なぜこの名前なのか(笑) こじつけな名前だろう。。お話は綺麗だけれどね。 

  • 帯はすごい面白そうだったのに!

  • 『姉飼』の作者様です。
    ……しかしホラーじゃありません。
    グロテスクなシーンもあるのですが、どちらかといえばコメディ。
    否、どちらかという前に、もう完璧コメディです。


    簡単な粗筋(角川HPより抜粋)。
    「今は昔。ちょうど三日前のことだった。有馬温泉駅前旅館皇女が寝耳に水でご懐妊なさったのは」。
    見る者を次々石に変える恐怖の皇女と、砂漠化を食い止めるべく奮闘するミカド。
    両者の間に、戦争が勃発!?


    最初に一言。
    コレ、読むのにすっげ疲れます。笑

    時代モノかと思いきや、携帯は出てくるわロボットは出てくるわの大騒ぎ。
    「純愛スペクタクル」と銘打たれてはいますが、コメディ以外の何者でもありません。
    まず語り口が尋常じゃないんですよ。すごいというか遊びすぎというか。

    たぶん結構好き嫌い分かれる気がします。
    (私はちょっと微妙でした)

    グロテスクさは健在ですが、正直それもグロいと思えないような口調なんですよね。
    『姉飼』の狂気をコメディにした感じ。


    ……すごく感想書きづらいのでこの辺で。
    まぁストーリー自体は面白かったといえば面白かったのですよ。
    でも勧められるか?と問われたら首を傾げたくなる感じです。


    とりあえず粗筋に興味を持った人は楽しめると思います。
    でもぱらぱらっと立ち読みして読めるか否かを判断するのが賢明かもしれません。

  • アホすぎる。かまきり。

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著者プロフィール

遠藤 徹(えんどう とおる)
1961年神戸市生まれ。同志社大学グローバル地域文化学部教授。研究テーマはプラスチック、モンスター等多岐にわたり、以下のような評論・研究書を著している。『溶解論 ―不定形のエロス―』『プラスチックの文化史 ―可塑性物質の神話学―』(ともに水声社)、『ポスト・ヒューマン・ボディーズ』(青弓社)、『ケミカル・メタモルフォーシス』(河出書房新社)、『スーパーマンの誕生 ―KKK・自警主義・優生学―』『バットマンの死 ―ポスト9.11 のアメリカ社会とスーパーヒーロー―』(ともに新評論)など。
また小説家としても活躍し、「姉飼」で第10回日本ホラー小説大賞を受賞、「麝香猫」で第35回川端康成文学賞候補となる。主な作品集に以下のものがある。『姉飼』『壊れた少女を拾ったので』『おがみむし』『戦争大臣』(以上、角川ホラー文庫)、『ネル』(早川書房)、『むかでろりん』(集英社)、『贄の王』(未知谷)など。最新刊は本書と同時刊行の『七福神戦争』(五月書房新社)。

「2018年 『七福神戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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