我、天命を覆す 陰陽師・安倍晴明

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 601
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740807

作品紹介・あらすじ

陰陽師として類い希なる力を持っている安倍晴明。ある日、押しかけ親友、榎の誘いで賀茂祭を見に行った彼は、牛車の暴走に巻き込まれた橘の姫を助ける。ところが彼女は、底知れぬ力をもった化け物に憑かれていた。外つ国からきたという、その化け物を倒すため、晴明は十二神将を使役し、式神として戦おうとするが-!?累計四百万の部数を誇る「少年陰陽師」シリーズの著者が放つ新説・安倍晴明伝。

感想・レビュー・書評

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  • 【辛口注意】
     あの十二神将がじい様の配下に下ったいきさつ、+ばあ様とのなれそめをえがいた一冊。
     本編でとても持ち上げられていたので、諸々の艱難辛苦があったにちがいないと思い込んでいただけに、読み終わった後、「これだけ?」という気持ちが残りました。
     十二神将の名前を読んで終わる。(まあバトルもありましたが…)謎のままで残してくれた方がよかったかな、と。
     あと若菜は消化不足の感じが否めませんでした。鬼人(吸血鬼?)についても無理があるのではと愚考。
     星ひとつ。

  • 少年陰陽師はまだ読んだことないのですが…こちらを先に読んでしまいました。何で文庫じゃなくて単行本で出したのかなぁ、と思って。少年陰陽師とはまた違う雰囲気の話なのかと勝手に思い込んでしまって読んでみましたが、少年陰陽師と何も変わりない感じでしたね。…何で単行本で出したんだろう。挿絵も同じ人だし…まぁ、結局文庫化したようですが。

    地の文とか晴明の思考の部分とかはいいのに、会話(特に苙斎とのシーン)が軽いというか…いや、軽すぎるというか、とにかく雰囲気をぶち壊す。安倍晴明を主役にした物語の場合、やたら明るいとか脳天気だったり野暮だったり無骨だったりする相棒がいるのがお決まりだったりするけれど、だとしても苙斎はひどい。軽い?チャラい?ふざけすぎというか…読んでいてイライラする。
    少年陰陽師でもそういう雰囲気を感じてましたけど、コメディなのかな?
    でもその苙斎も、師匠や別の人と話すときは普通に思えるので、なぜ晴明との言動のみがあぁなのか、残念。

    十二神将をくだす過程の話ですが、一番弱い存在から段々と強くなっていくのを相手にする…何かバトルものの少年マンガみたいですね。一冊にまとめるのはどうなんでしょう。えらくあっさり全員をくだしてしまいましたが。

  • 興味がないわけではないけれど、ホラーは苦手なのです。相手を呪うとかそういうどろどろした感じだと嫌だなと避けていた題材。陰陽師。
    少年陰陽師というお話ではおじいさんになっている安倍晴明の若かりし頃のお話。
    十二神将がかっこいいからと進められて読むことになりました。

  • 安倍晴明ブームの時にたまたま見つけた本。少陰は読んでいませんでしたが、これだけでも面白く読めました。が、後から少陰を読むと晴明のギャップに違和感があります。とは言え、晴明のキャラも話も良いのでオススメです。

  • ペンネーム:久遠蓮さんからのオススメコメント

    さまざまな作品で語られる陰陽師の安倍晴明。そんな陰陽師にも、ひねくれてて、ツンツンしてた頃があった。晴明の孫を主人公とする小説『少年陰陽師』を原作とする本作は、孫の祖父安倍の晴明の若かりし頃を描いています。飄々とした狸爺の若い頃を除いてみませんか?

    OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=9000953818

  • 【図書館本】少年陰陽師からの興味で。少陰は途中まで読んで停滞中。じい様にも若い頃があったんだw 昔からタヌキなんだと思ってたのにwww 岦斎の空気の読めないキャラが好き。じい様と十二神将のファーストコンタクトが新鮮。良好な関係しか知らなかったので。若菜さんもイメージしてたのと違う……。後々最強になっていくのかな……?
    少陰のスピンオフとして文庫購入検討中。

  • 【再読】
    件のことを知ってから読むと、リュウ斎の言葉が切ない。
    だから、若菜にも怒ったんだ…。

  • 若き晴明と十二神将の出会いのエピソード、もとい晴明と若菜姫の馴れ初め話。ラストのくだりは嵐の「Monster」を流しながら読むとぐっとくるかも?!

  • 若いころはこの性格で、なにがあってあんな狸じいになったんだろうか。
    じいさま謎過ぎ。
    朱雀と騰蛇のところが好きでした。

  • 晴明さんのお孫さんの話が好きなので購入してみた。

    お孫さんの話とは随分、晴明さんの印象が違う。若干戸惑ったが、これからの出来事で変わっていくんだろう、ということで読み進めた。

    やはり他の皆様が挙げているように、岦斎さんがテンポを作っているだけにその後の展開を知っていると複雑な思いがある。

    いずれにせよ、十二神将や若菜さんとの今後も気になるので次作に期待。

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著者プロフィール

東京都在住。2000年9月『篁破幻草子 あだし野に眠るもの』で作家デビュー。02年1月に発売された『少年陰陽師 異邦の影を探しだせ』より「少年陰陽師」シリーズがスタート。累計550万部を超える大ヒット作となる。その他に『陰陽師・安倍晴明』シリーズ、『吉祥寺よろず怪事請負処』シリーズ(いずれもKADOKAWAより刊行)など。

「2022年 『シャーロック・ホームズを読んだことのない俺、目が覚めたらコナン・ドイルでした』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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