トロイメライ

著者 : 池上永一

• 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年8月18日発売)

感想・レビュー・書評

[／まことさんの感想 · 2012年2月28日]

『テンペスト』が煌びやかな世界なのに対してこちらは庶民の暮らしが舞台で新米筑佐事の武太が主人公。
『テンペスト』の登場人物や身内も登場して世界観は共有。
表紙に登場人物が書き込まれているのが楽しい。

『唄の浜』は泣けましたがあとは…色々と中途半端感があって「あれ？」って感じでした。
最後まで大貫長老の「お前が憎いっ！」の台詞がどうしてもしっくりと感じられなかった。『テンペスト』でも感じたのだけれど作者の台詞回しが自分の感覚と合わないみたい。

ところで結局黒マンサージは誰だったの？

[saki53さんの感想 · 2012年2月25日]

テンペストのスピンオフとか知らんかったけど、普通に面白かった！琉球王国のお話。沖縄の情景が浮かんでくるような文章だけで、温まる。そんな優しい本。

[かまかまさんの感想 · 2012年2月18日]

１９世紀の沖縄が舞台のお話。
漢字の沖縄読みに最後まで慣れることができませんでした。
テンペストを先に読んでいたら違ってたのかな？

[優希さんの感想 · 2012年2月6日]

『テンペスト』と同時期の設定です。

そのせいでしょうかテンペストのキャラクターがチラホラと顔をだしたりしています。

作風はガラリと違いますが…そこは主役のキャラの違いのせいでしょうね。

[chintaro0122さんの感想 · 2012年2月2日]

読みたかったテンペストスピンオフ。

けど、テンペストの重厚感はない。

けど、池上さん特有の沖縄の明るさと美しさと緩さと軽さが心地良い。

初めは「あれれ…？」となったりもするんだけど、最終的に気持ち良い読後感で終わるから、あら不思議。

[kohei1813さんの感想 · 2011年12月30日]

テンペストのスピンオフと聞いたが、確かに孫寧温や朝薫も出てくるが直接物語には関係しない。琉球の岡っ引き武太と庶民の暮らしの中で起こる事件のショートストーリーが数篇。発展性を見せず尻切れとんぼに終わってしまった。

[ficus712さんの感想 · 2011年12月13日]

あれ、面白くな…
と最初思ったけど結局面白かった。大好きこういうの。でも人に勧めるには躊躇しちゃうんだよなあ。
那覇が舞台です。『テンペスト』では絢爛な世界が舞台でしたが、こちらは庶民のささやか（？）な話。黒マンサージって結局だれだったんだろw

『テンペスト』の登場人物も随所に控えめに出てきて嬉しい。どうでもいいが、三姉妹の料理が食べたい。じゅるる。

[あばらぼぅさんの感想 · 2011年10月31日]

テンペストの登場人物が出てきて嬉しかった。
読者サービスしてくれてありがとうっ

[ナコさんの感想 · 2011年10月11日]

面白いなあ。テンペストのスピンアウトなんだよね。作者としてもこういうのは書いてて楽しいんじゃないかな。マカナが好き。

[ナゴヤの本好きさんの感想 · 2011年9月18日]

テンペストと連動もの。各章にテンペストの登場人物が出現。

もちろん、あの孫寧温も！

著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」