豆腐小僧双六道中おやすみ本朝妖怪盛衰録
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (649ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048741910
作品紹介・あらすじ
江戸末期。甲州の裏街道を行く小悪党と鈍感男をトコトコトコと追いかける、あやしい概念がおりました。大頭に襤褸笠を被り、意外や洒落た単衣を纏い、豆腐を載せた円いお盆を頑なに持つ、なんとも間抜けな面構えのこの小僧。人呼んで-。豆腐小僧と申します。立派なお化けになるために、武者修行に旅立ちますが、次々起こる大騒動にいつのまにやら巻き込まれ、なんと小僧は-。果たして小僧の運命や如何に。
感想・レビュー・書評
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帯表
立派なお化けになるために-
豆腐小僧、武者修行の珍道中!
本書は「怪」vol・0026~「怪」vol・0031(二〇〇九年四月刊~二〇一〇年十一月刊)に連載されたものを加筆・修正したものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
例によって駄弁を楽しませていただきました。『ソフィーの世界』を思い出しました。
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今回豆腐小僧ちゃんの存在感はあまりなかったな。本来いないものに存在感もないのだが。滑稽達磨の悩みが主流か。妖怪のアイデンティティー問題。京極作品の中では、陽の方だね。最近の京極さんは暗いからな。
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前作よりも説明が長かったような。やっと読みきった感じ。
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クソ面白いけど、にしても、くどいな、くどすぎる、それと、カッコつけてるのがクセェよ
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お盆に載せた紅葉豆腐をしっかりと持っているだけの妖怪、それが豆腐小僧でございます。
ひょんなことから生まれました豆腐小僧、甲州の裏街道を歩いております。滑稽達磨も一緒であります。
そしてまたひょんなことからカンチキという河童が現れますが、これまた豆腐小僧に負けず劣らず大馬鹿で。
右足と左足を片一方ずつ前に出していくと、前へと進んでいくのがおもしろい。つまりは、初めて経験する『歩く』がおもしろくて堪らない。『走る』となったら、もっとおもしろい。
豆腐小僧とはまた違ったタイプの馬鹿なのであります。
豆腐小僧は豆腐小僧で、消えてしまったり河童小僧になってしまったりで、なかなかに。
とにかく平和が一番です。 -
「ふりだし」より先にこっちを読んでしまった!(笑)
豆腐小僧と滑稽達磨の珍道中
武田信玄の埋蔵金を狙う人間たちのドタバタに巻き込まれ
有象無象の妖怪変化が大騒ぎ!
とにかく厚い!長い~
ラストのドタバタは面白かったかな。
落語のめっちゃ長い滑稽譚を聞かされた感じ