テロ以降を生きるための私たちのニューテキスト

著者 :
  • KADOKAWA
3.40
  • (2)
  • (2)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 44
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048837163

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 戦争というものは巨大な国家の力によっておこった。しかしあのテロに巨大な軍事力は必要がない。もう国家の力は無意味になった。
    石原莞爾は、極東軍事裁判でこの」戦争は日本から仕掛けたものだね、と言われたら、違う、ペリーから仕掛けてきたと言っている。アメリカはペリーから仕掛けている。
    インターネットのセキュリティと地球のセキュリティ(安全保障)との類似は協力なものだ。

  • 経済、哲学、社会、文学、芸術など各方面の人(確か23人)が9.11のおそらく直後にテロに対しての考えを述べた文集。作品みたいなものもあるし、論文みたいなものもある。「テロは言葉の問題だ」ということの意味が、いくつかの論文を通してやっと腑に落ちた。

  • 角川書店 2001/11/30 初版発行

    私たちはどのような現実の砂漠に生きてるのか。
    マスメディアが撒き散らすオピニオンでなく、政治が描くストーリーでもなく、
    個人の現場に根付き、考え、生きるための、
    23人の個人から立ち上がる、23の言葉たち。


    片岡義男・・・すべての人は暗雲の下に
    橋本治・・・『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』の内容のなさに
     惹かれる自分を「正しい」と思った人間の考えること
    大塚英志・・・戦後民主主義のリハビリテーション(戦争篇)
    江川達也・・・マインドコントロールウォーの前線から
    田口ランディ・・・いま、子供に伝えたいこと
    森達也・・・世界はもっと豊かだし人はもっと優しい
    養老孟司・・・米国文明の未来
    池田晶子・・・すべてが汝である
    村上隆・・・「わかりあえない」を理解すること
    ポール・クルーグマン・・・What to that?
    中島義道・・・テロに匹敵する世間的暴力について
    北野一・・・投資家はテロリズムをどう考えるか
    駒沢敏器・・・9月11日「その夜、本当に目にしたもの」
    野村進・・・暴力(テロル)について
    副島隆彦・・・これはアメリカ帝国への報復である
    斎藤環・・・人格障害者と多重人格者の戦いでは、神経症者に支援せよ
    星野智幸・・・戦争を必要とする私たち
    ブルース・シュナイアー・・・諜報活動の失敗を診断する
    島尾伸三・・・超巨大社会超巨大災害
    濱田順子・・・ローコスト、ハイリターン
    カレル・ヴァン・ウオルフレン・・・これは歴史の転換点になるだろうか?
    日垣隆・・・米国へのテロと、米国によるテロ メディアは何を伝えたのか
    小林エリカ・・・三角関係 A LOVE Triangle

  • \105

  • 読む時によって、毎回感じ方が変わるのだろうと思う。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池田晶子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×