なれる!SE16 2年目でわかる?SE入門 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 193
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048932769

作品紹介・あらすじ

工兵、次郎丸、梅林 VS 立華、藤崎の対決となった総合商社二社のインフラ統合案件は、暗躍するスピリッティアの貝塚の介入もあり、業界全体を巻き込む事態に。国内の主要なIT企業を押さえられ、案件を進める術を失った工兵が目を向けたのは……まさかの海外大手!?
 一方、工兵の総務部への異動話もまったなしの状況に。スルガシステムの未来と、立華のいるSE部を守ること、そして自身のエンジニアとしてのキャリアに悩む工兵の選ぶ道とは──。
 萌えるSE残酷物語、感動のシリーズ本編完結編!

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず二年目とは思えないスーパー新卒桜坂工兵のSE残酷物語、完結!

    10巻まで読んで積んでいたものをとりあえず消化しようと読み始めたら、あっという間に最終巻まできてしまった。
    相変わらず技術的な事は何してるかは分からないし、業界もよく知らないのでこんな展開あるのか?の判断は出来ないけれど、やっぱり好きなシリーズ。
    あらゆる無茶振り、そびえ立つ困難、八方塞がり状態の中でも解決策を模索し続ける主人公が眩しくもあり、仕事ってこんな事の連続かもなぁとも考えたり。

    客先常駐編では逃げ帰るしかなかった国内最強ベンダーへ、果敢に立ち向かっていく弱小ベンチャー主人公の構図がアツイ。今まで出会った人物に助けられたり、そこから人脈を広げたりしながら、チームで勝利を目指す!
    ただ、王道は好きなので良いんだけれど、とうとう世界を股にかけるまでになった桜坂のポテンシャルが怖い。
    自分は新人じゃないけどこんなにできない…。日々トラブル、エラー、ストレスに襲われ、どっちかというと負けてる気がする。こんなに次々解決出来ないし、美人に巡り合ったりもしないけど、でもなんだか元気とやる気が貰える作品。

    最後にしてはメインヒロインの影が薄いなと思ったけれど、ヒロインではなく対等なエンジニアとして互いに勝負する所もこの作品らしい。
    毎回あとがきで元SEの作者による体験談や仕事感なんかの話があって、最後までしっかり読んでしまう。
    最終巻でも日本のIT業界に対して厳しい意見が述べられている。特に変化の速い業界なので当時と今で様相が違うかもしれないが、日本の他の産業でも言えるような所もあり、色々考えさせられた。
    色んな意味でラノベのイメージを更新したシリーズ。

  • 一巻から通して読みました
    もっと早く出会いたかった、良本です。

  • 社内競合で上司が最強の敵になるという少年漫画的な展開、業界政治を断ち切って技術で勝負していくという作品の価値観に収斂していくプロットとストーリーはこれまで以上に見事だった。
    とはいえだからこそ最後の結末としてSEであり続ける為に派遣になるって悲しすぎじゃない?転職をカードにして上場を見直させれば良くない?結局総務の人足りてないんでしょ?アルマダの社長と著者が語った日本のIT業界が技術を軽視して自社に技術を蓄積しないというのを地で体現してるじゃん桜坂さん!
    というので星一つ減点なのだが、シリーズには大変お世話になり、技術関連の業務に就くこと、仕事に取り組むことの気構えと情熱、学習意欲を少なからずくれた。藤崎さんの『PMの役割はみんなが気持ちよく働けるようにすること』というのは心に刻んでいます。勿論誇張も脚色もあるのだが、個人的にはそういうフィクションの純粋さって仕事を続ける上での根拠のない原動力になってる気がする。いい作品でした。

  • ”<キーフレーズ>

    <きっかけ>
    Yさんからお借り 170831”

  • エンジニアはやめとけ……。     
    いいか、SEだけはやめとけ……。      


    はぁ………………橋本課長と結婚したいだけの人生だった………………。

  • 前巻からの巻き返し大作戦!ダメと決めてかからず、いろんな視点から見直して打開策を探る醍醐味、これこそSEの醍醐味だよね!と思わずにはいられないがラストの工兵君のアプローチにはびっくり!&拍手

  • サブタイトルが1巻と重なっていて桜坂の成長ぶりが際立つ。もちろん室見さんも。そでに書かれた「本編完結編」が気になる。第二シーズンとかスピンオフとかあったらいいな。

  • 桜坂工兵のスルガシステム社内競合の話の後編およびなれるSE完結編。
    業界全体をまきこんだ商社向けSDNのスタンダードをつくるという話に圧倒される工兵。
    だがアルマダ社長の協力を得て反撃に出る。
    工兵自身も社内の総務で上場の仕事にかかわるか、SEを続けるかという選択に頭を悩ます。
    工兵の最後の選択はなかなかに考えさせられる。アルマダに行って次郎丸と頑張ってほしかった。。。

  • 室見をはじめ、登場人物の畳み方が納得できないのでした。こんな終わらせ方は無いだろうと。
    以前に著者がいたと思われるIT業界。そこへの苦言が描かれていたように思いました。
    作中の企業が現実の企業にうまく置き換えられる書き方だとよかったのに、と思えたシリーズでした。

  • 最終巻ということで今後読んでて胃が痛くなることが無くなるのは寂しいです(笑)
    さて今回の内容はラストにこんな終わり方があるんだと思いました。
    でも正直物語としてベストとは思えないんですよね。難しい。こんな無茶な社長ならこんな要求も呑まないんじゃないかと。ちょっとあっさりし過ぎ。この終わり方ならできればもう少し後日談とかでフォローが欲しかったかな、と。

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著者プロフィール

2007年『葉桜が来た夏』で第14回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞。代表作に電撃文庫『なれる!SE』『ガーリーエアフォース』などがある。

「2021年 『僕らのセカイはフィクションで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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