滅びの季節に《花》と《獣》は 〈上〉 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.18
  • (5)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048935715

作品紹介・あらすじ

幾多の滅びを乗り越えて栄える花の街スラガヤ。そこで人は等しく奴隷として生き、奇蹟の操り手《大獣》に仕えることが定められていた。街にあだなす鋼の虫――《天子》との戦が続くある冬に、その恋物語は花開く。
 人間を貪り食うという伝承を持ち、人々に畏怖されながら郊外の廃墟に居を構える美しき大獣、《貪食の君》。
 全身に刻まれた《銀紋》によって幼い姿のまま成長が止まり、奴隷市場で売れ残った天真爛漫な少女、クロア。
 偶然と嘘から結ばれた二人の関係は、一つ屋根の下でぎこちなく、しかし確かな情愛をもって育まれていく。愛しき日々は、やがて戦場に奇蹟を起こし……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うわー、これ好きだなあ。
    ファンタジー世界での恋物語はまったく自分のツボだ。

    巨大な花の中にある街、奇跡の力持つ大獣(おおけもの)、奴隷としての人々、そして襲い来る天子。
    誰も見たことの無い緻密に作り上げられたファンタジー世界は、けれどどこか懐かしさを誘う。
    その舞台の中で人と、人ならざる者とが惹かれあっていく様がとてもいい。
    なんというか、キミたち子どもかと言いたくなるほど、微笑ましかった^^

    いろんな葛藤とすれ違いを乗り越えて、最後には世界の危機に当然のように二人で立ち向かう様は、二人が育んできた絆の強さを見るようだ。
    けれど、その戦いが二人を永遠に分かったのか。

    誰よりもみんなの幸せを望んだクロアに、幸せが訪れることを願って、下巻を読もう。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

第22回電撃小説大賞<銀賞>受賞

「2022年 『チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新八角の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×