おとなりの晴明さん 第五集 ~陰陽師は雪の文様を愛でる~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049127294

作品紹介・あらすじ

おけら参りを控え、寒さが身に染みる京都の歳末。お隣に住む陰陽師・晴明さんは骨董鑑定のお仕事に足を運ぶ。
 現世に馴染んでいく晴明さんに、桃花は雪の文様をかたどった香立を贈る。現世で素敵な休暇をすごせるよう願いを込めて。一方の晴明さんは、陰陽術に目覚めた桃花に師として結び桜の紋を授ける。
 そうして時間が過ぎる中、二人のもとに、京の悲しい歴史に関わる百鬼夜行が訪れ……平安京から現代京都へ、悠久の歴史が織りなす優しいあやかしファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  •  おけら参りを控え、寒さが身に染みる京都の歳末。お隣に住む陰陽師・晴明さんは骨董鑑定のお仕事に足を運ぶ。
     現世に馴染んでいく晴明さんに、桃花は雪の文様をかたどった香立を贈る。現世で素敵な休暇をすごせるよう願いを込めて。一方の晴明さんは、陰陽術に目覚めた桃花に師として結び桜の紋を授ける。
     そうして時間が過ぎる中、二人のもとに、京の悲しい歴史に関わる百鬼夜行が訪れ……平安京から現代京都へ、悠久の歴史が織りなす優しいあやかしファンタジー。

  • 4.5と一気読み。5巻でほんの少し物語が動いてやっとか、という気持ち。このまま活発に物語が動いていって欲しい。

  • 桃花が陰陽師の弟子として本格的にあれこれし始めたな!
    嫦娥の予言はこれだったのかな、多分。

    清明が桃花に謝るとこグッときたな~。
    コウくん家みたいに、人の家庭事情は色々あるからね。
    清明がああ言ったから、コウくんも素直になれたのかも。
    でも、それをあとでちゃんと桃花にキツく言って悪かったって謝る清明が良かった。
    清明のこういうとこ好きだわ。

    桃花にかんざしプレゼント!!
    結び桜か。
    桃花が最後に引っ越してきたときに咲いてたから?って聞いてたけど、実際どうなんだろうな。
    スルーしないでちゃんと答えてあげてよ、清明!

  • 「雪輪の祈り」
    鑑定のバイト先で知った事。
    あの場で得た知識から日頃の恩返しとして彼に送ったのだろうが、あの反応を見る限り良い選択では無さげだな。

    「忘れられた山羊」
    日本に存在するはずの無い。
    国内で産まれた生き物で無く、献上という形でやってきた生き物達は人間の欲に振り回されている様なものだよな。

    「おけら参りの火」
    必死になり頼み込みに来た。
    新年早々願掛けに来たはずが、神の力不足で邪気を払えず早速体調を崩してしまったらあまり有難みを感じないな。

    「梅花の薬玉」
    夢の中でも魘され謝り続け。
    彼を心配しての事なのだろうが、自分達の目の届く範囲で縛り付けレールを引かれてる人生など楽しくないだろう。

    「北天の勇将」
    百鬼夜行が向かう先は何処。
    いくら時代が時代で仕方ない事だったのかもしれないが、彼らからしたら納得のいかない出来事だったろうな。

  • 今回も逐一情景描写が美しくて感嘆ものでした。
    初雪も椿も、骨董品すらも仲町先生の文章にかかれば、芸術作品のような美しさに変わる。
    冬の京都らしく、エピソードもどこか凛と澄んで引き締まる内容だった気がします。
    晴明さんが桃花ちゃんに悟られまいとしていた京都異変のことも。
    まさか「彼ら」が京都にやってくるとは思いもせず。
    その災いに対して、どう立ち向かうのか。
    まさかバトルものに発展かと思いきや、思いの外あっさりと解決はしましたが、その代わりに桃花ちゃんは新しい世界に踏み出すことになり、晴明さんの苦悩も少し分かる気はしました。
    桃花ちゃん、確実に成長してきていますね。
    ただその成長が果たして歓迎すべきことなのか、悩ましくもあります。
    まさか晴明さんに「呪」をかけるまでになってしまいましたし。
    あっさり受け取った晴明さんにも驚きましたが。
    何気にさらっと何かのフラグが立ったのでは。
    そう言えば、桃花ちゃんも新キャラとフラグが立ったような立たないような。
    本編では彼の大学受験どうなったのかなと思っていたけれど、最後にさらっと近況が語られていたので、すっきりできました。
    彼の今後の出番はあるのかなあ。
    あやかしだけではなく、人間関係の広がりも感じた5巻目でした。
    尚、5巻でも篁さんは相変わらずの篁さんで安心しました。
    今回は毒舌の方の彼でしたが。
    時子様べた褒めな彼もまた見たいです。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大2010年に『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞。受賞作を大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー。既刊は『からくさ図書館来客簿』シリーズ他。

「2022年 『あなたと式神、お育てします。第二集 ~京都西陣かんざし六花~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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