- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049131291
作品紹介・あらすじ
『だってわたし、今、あなたのことが好きだもの』
それは何年ぶりの『出会い』だっただろうか。大学二年生となった沙弥香を慕う、一つ年下の後輩・枝元陽。
今まで沙弥香が好きになってきた人の誰からも遠いその雰囲気。眩しいくらい積極的に好意を伝えてくる陽に初めは警戒しながらも、やがて彼女からの気持ちに応えるように、沙弥香は恋の形を模索する。
――誰かに恋をする度、星に手を伸ばすようだった。とても綺麗で、ただ届かない。それでも。その星に触れてみたいと、今度こそ。
沙弥香の恋の物語、完結編。
感想・レビュー・書評
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沙弥香の今までの恋愛観の発露としてたくさん悩んだ回でした。個人的には沙弥香が陽を好きになるまでの過程が沙弥香らしくしっかりと描かれていたのがよかったですが、付き合った後は本編との帳尻合わせもあってか書きたいシーンがあって話の流れが二の次になっている印象を受けたのが残念でした。
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積み消化キャンペーン、入間人間編もこれで最後。語り手一人称は、自分勝手で信用できないたぐいのものだと思っているが、それが押し通る物語も心地よいので好きです。
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沙耶香が幸せそうで良かった。
本編でも、結果は分かっていても彼女を応援してた。
この作品では、高校生の時より若返った感じ。妙にはしゃいで見えたからかな。
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入間人間氏の「やがて君になる 佐伯沙弥香について」の第3巻。仲谷鳰氏の「やがて君になる」のスピンオフ小説です。 最終巻は沙弥香の大学生になってからが描かれ、原作よりも未来のお話になりました。これがスピンオフの醍醐味。最初はどうなるかと思いましたが、ちゃんと「やが君」です。それにしても沙弥香を落とす陽ちゃん凄い。ちょっと侑に似ているのかなとも思いましたが、今までにないキャラで面白かったです。七海との関係も一段落してちょっと寂しさもありますが、沙弥香も幸せになれて良かった。アニメ化、または舞台化を待ってます。
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やがて君になる、外伝ノベライズ、第3巻。
大学生になった佐伯沙弥香が描かれていました。
やが君の続刊としても、百合物語としてもとてもいい小説になっています。
甘い関係にもだえ、ふとした繊細な描写に目を奪われます。
好きという想いへのそれぞれのアプローチ。丁寧に一つ一つを重ねていく物語が最高でした。