三角の距離は限りないゼロ8 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.33
  • (2)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 91
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049140309

作品紹介・あらすじ

 二重人格の終わり。それは「秋玻」と「春珂」、どちらかの人格の消滅を意味していた……。

「矢野君が、選んで?」
「選んでくれた方が、残ります」

 わかっていたことだった。それでも、あまりに残酷なその結末に、僕は答えが出せないままでいた。

 いよいよ境界を失いつつある二人と僕は、彼女のルーツを探る旅へと出る。
 その果てに明らかになる、二重人格の真実とは――。
 そして、僕らが見つけた『答え』とは――。

 僕と彼女と彼女が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語、堂々の完結。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すごく物足りんわ

  • アイディア自体は悪くなかったと思う。途中までは面白かったが、結末を引き延ばした割にあっさりしたエンディングで拍子抜けした。
    二重人格ものの結末としては無難な、統合人格が登場して解決というラストだった。しかし後半からストーリーが主人公が心の内側のみで進むのは如何なものか。振り回される秋玻と春珂にとってはたまったものではない。ストーリー全体を見たときに、せめて主人公の存在にもう少しインパクトを与えることはできなかっただろうか。

  • 秋玻と春珂の人格の統合が進みどちらと話しているか判然としなくなる状況下、彼女たちの背後にもう一人の少女を見た矢野の、答えを出せないことへの葛藤と焦燥がヒシヒシと伝わってきて、緊張感に包まれた展開にこちらもハラハラしながら読み進めました。当初は「二重人格の少女との三角関係」というシンプルな構図のラブコメという認識でしたが、やがて矢野と秋玻/春珂が肉体的・精神的な交流を通じてそれぞれ自己を確立していく、という少年少女の成長を描く青春物語へと昇華していったと思います。彼らの未来に幸せが満ちていますように。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

第19回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉受賞。同受賞作『失恋探偵ももせ』でデビュー。以降、電撃文庫・メディアワークス文庫で青春小説を中心に執筆。

「2023年 『あした、裸足でこい。3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岬鷺宮の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三河 ごーすと
三河 ごーすと
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×