いらっしゃいませ 下町和菓子 栗丸堂7 日出処の和菓子 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2023年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049150469
作品紹介・あらすじ
和菓子がつないだ幸せの甘さをおすそ分け
江戸情緒漂う人情の町――東京、浅草。その賑やかな昔馴染みのご近所さんたちの熱い声援を受けつつ、栗田はある決意を胸に、和菓子職人の大会の優勝を目指して葵とともに大会に挑む。
準決勝に勝ち残った四チームはいずれも強豪ばかりで、そのなかには因縁の相手、上宮もいる。去来するそれぞれの思惑を胸に、闘いの幕は切って落とされた。二人の未来を信じて、栗田と葵は渾身の和菓子を作り上げるが――。
おいしい和菓子でつながれたシリーズ、ついに完結!
感想・レビュー・書評
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2023年5月メディアワークス文庫刊。書き下ろし。いらっしゃいませシリーズ7作目にして最終巻。通算12作目。表紙が大団円を語っています。聖徳の和菓子は別にして、雪幻糕、二色萬歳楽、の二種の和菓子は、どこかで誰かが再現していても不思議じゃないくらいの書込みようで、機会があれば食べてみたいです。さて、あとがきでにも出てくる1作目の表紙の話で、上宮が着ているブランドは何か?というのが気にかかっていたことを思いだしました。謎のままなんですよね。お気付きの方いらっしゃいましたらご一報頂けますと幸いです。
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ついに完結編。さみしくもあり、ハッピーエンドで嬉しくもありました。
栗田と葵の実力もさる事ながら、この2人の信頼関係が息ぴったりで日本一になったのはホッとしました。
表紙の白無垢姿の葵が素敵でした。
結婚式も2人らしくてほっこりでした。 -
これにて完結という位置付け、表紙の絵、に疑う余地もなく、安心して読めた。裏切られないことが、むしろ良かった。
今回も、美味しそうな描写の連続に、和菓子を食べたくなる。 -
菓子職人の大会を順調に勝ち進んでいく栗田と葵。しかし、本戦で対峙するのは難敵ばかりで――。
心を合わせて作り上げた和菓子に、二人の未来への思いをこめる。やさしくて美味しい人情物語、ついに完結! -
「お待ちしてます」から「いらっしゃいませ」まで、何と9年間の連載とのこと。私は多分7年くらい前からの、お付き合いだと思うのですが。和菓子の奥深さを知ることが出来た作品でした。終わっちゃいましたね。出来れば、番外編か2人のその後の様子を読めると、嬉しいなぁと思います。
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結果はわかっていたけれど,みんな幸せで良かった.
大会で出てくる創作和菓子の美味しそうなこと.羊羹はそんなに好きではなかったのに,本当に美味しそうで食べたくなりました. -
「せんべい」
好きなものを贈りたいが。
種類が豊富なうえ、素人から見れば違うだろと思うものまで含まれると選択肢はかなり多くなるだろうな。
相手の実力を認めているからこそ出会いに行ったのだろうが、うまくいくのだろうか。
「華幻糕」
勝負にでるために動いた。
創作として新しく素晴らしい一品だったのだろうが、大会の項目を考えると一歩及ばずだったのだろうな。
始めは暇つぶしだったとしても、大会の熱に乗せられて気持ちが変わってくるだろうな。
「聖徳の和菓子」
最後の決戦で作ったのは。
個々で食べても十分美味しい品を、上手く掛け合わせる事が出来たなら今までにない最高の品だったろう。
職人として誇りを持ち向き合っているのと、久しぶりに作るのでは完成も違うだろうな。
「祝福の和菓子」
胸に残った蟠りの正体は。
門出を祝う新しい一品と出会ったからこそ、一人考え続けていた想いが何なのか気付く事ができたのだろ。
一躍有名になったとはいえ、それに傲ることなく変わらずいれるのは凄いことなのでは。 -
栗田&葵チームのライバルたちの背景も知ることができてよかった。みんな、応援したくなっちゃったけどw
栗田&葵は安定のチームワークで心配はしていなかったものの、ピンチの切り抜け方は本当にお見事。
他の出場者たちもみんな素晴らしかった。
出てくる和菓子、みんな食べたくなる。
浅草に栗丸堂、本当にあるといいのになぁ。 -
表紙のおかげで安心して応援しながら読めた。