破三国志 (1) (学研M文庫 F き 2-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059000723

作品紹介・あらすじ

関羽死せず、荊州失陥せず。建安24年(219)、丞相・諸葛亮孔明の秘策が、魏呉連携の策謀を抑え、三国鼎立に全く新たな展開をもたらす…。蜀・魏・呉三国の治乱興亡に新たな風雲が巻き起こる!中原大平原を舞台に繰り広げられる、英雄豪傑の男たちの壮大な夢とロマン。"正史""演義"を凌駕する、三国志ファン垂涎の本格シミュレーションここに見参。

感想・レビュー・書評

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  • 赤壁の戦いの後の世界
    司馬懿の登場
    繰り広げられる魏との駆け引き
    もしも関羽が死なず荊州が失陥しなかったら、、、
    そんなもしもを元にシミュレート。

  •   正史を赤壁の戦いまでしか読んだことのない私が、赤壁の戦い後のIFモノを読むのもどうかとは思ったんですが、せっかく貸してもらったので読んでみました。正史を知らずとも十分に面白かったです。IFものとしての楽しみ方とは違うんですが、数々の将軍たちが活躍する様子にはすっかり引き込まれました。

      呂布が出てこないのは残念ですが(というか、もう死んでますね・・・)、新たにお気に入りの武将・軍官を見つけました。両者とも魏から。この巻では張哈と賈羽がお気に入りです。その話をしたら賈羽はずる賢い人だよ、と言われ。私が好きになるような人は一般的にあんまり気に入られない人なんでしょうか。

      この本は、攻略・戦略などが組み合わせて物語が仕上がってる風な印象を受けました。そのせいか人名・地名などが以前に比べてわかってきたような気がします。

  • 歴史に興味持ち始めて少し経ってから読んだ本。

    歴史上では三国時代は、司馬炎による晋が全土を統一して、終焉を迎えるわけですが、この本はそれを真っ向から無視して、蜀漢による全土統一を目指すというIFの話を前提として、構成されています。


    あくまでIFなのでただの小説と思って割り切って読むしかないのですが、無理のある作戦を説明するために、内線作戦や各王朝の属性などといった雑学的なことを多く取り入れており、若かった私には大いに知的好奇心を刺激されました。

    もっともただ、小説の流れを悪くしたともいえますが。


    個人的にこの小説の孔明は演義以上に神がかってると思いますw

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著者プロフィール

桐野作人 きりのさくじん  
1954年鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。歴史関係の出版社編集長を経て独立。戦国・織豊期や幕末維新期を中心に執筆・講演活動を行う。
主な著書に『織田信長―戦国最強の軍事カリスマ』(KADOKAWA)、『本能寺の変の首謀者はだれか』(吉川弘文館)、『真説 関ヶ原合戦』(学研M文庫)、『島津義久』(PHP研究所)、『さつま人国誌 戦国・近世編』1・2・3(南日本新聞社)など。

「2022年 『関ヶ原 島津退き口 - 義弘と家康―知られざる秘史 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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