北辰挽歌: 土方歳三海に戦う (学研M文庫 つ 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059002741

感想・レビュー・書評

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  • 非常に面白かったです!
    ・・・が、宮古湾海戦が終わって
    力尽きた感じがします。

    あくまで個人的感想ですが
    わざわざ最後6ページで海戦後を書かなくても
    280ページで終わった方が
    まとまりが良かったような・・・。

  • かつて、これほど野村が登場した小説があったであろうか……。
    今までいろいろな小説を読んできたが、これほど野村が出張った作品には、出会ったことがありません。野村好きにはオススメですよ★
    まず、オリキャラ隊士がいます。しかも二人で一役を演じて隊士をしてます。
    どういうことかというと、女のコと男のコの双子なんです。
    双子が美少年隊士を代わりばんこに演じて新選組に潜入するんですが、その隊士のアニキ分が野村なのです。
    どうもオリキャラ男は野村に惚れ、野村はオリキャラ女に惚れ、オリキャラ女は土方に惚れと、まぁ、愛の一方通行。
    ちなみに勿論これに相馬も絡んできます。ああ、もう、めちゃくちゃ。
    はじめっから相馬は野村の傍に常にいます。
    流山以降で離れ離れになり再会した時など、『めったに感情を出さない男が、利三郎と抱き合って涙を流したほどだ(本文抜粋)』と書かれていた。
    野村が落ち込んで、寝ない食べないとなった時とかも心配してるし、いちゃいちゃし過ぎな二人が見れます。
    この小説の野村が、ちっこくて身軽で可愛い。
    松前攻のシーンで皆が梯子を使わないと下りられない壁とかも、ひらり、と舞い降りちゃいます。
    かとおもえば、雪で足を滑れらせて転んでしまい、「不覚ッ!!」と言いながら立ち上がると、また、すっ転んで、今度は土方の手を借りて立ち上がるなんて場面もあります。
    相馬の顔を見る時も『きょとん』っていう文が使われたり。男の方が男の登場人物に使う文で、『きょとん』ですよ!!なんなんだ、この可愛い野村はッ!!!!!
    そんな小説です。

著者プロフィール

1932年、名古屋市生まれ。名古屋大学文学部卒業後、NHKに入社。テレビ初期のディレクター、プロデューサーをつとめたのち、脚本家に転身。『鉄腕アトム』、『エイトマン』、『ジャングル大帝』、『サザエさん』、『巨人の星』、『デビルマン』など、1500本超のアニメ脚本を執筆した。また、推理小説作家としても活躍しており、『仮題・中学殺人事件』、『迷犬ルパンの名推理』、『あじあ号、吼えろ!』、『完全恋愛』(牧薩次名義)など多数の著作がある。現在、デジタルハリウッド大学教授。国際アニメ研究所所長。本格ミステリ作家クラブ会長。

「2009年 『『鉄腕アトム』から『電脳コイル』へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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