小説本多平八郎 (学研M文庫 か 15-2)

著者 :
  • 学研プラス
3.80
  • (2)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059012122

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 9784059012122 331p 2008・2・26 初版

  • 【P】

  • 徳川四天王の一人・本多忠勝の生涯を野性味あふれる筆致で描いた小説。幾多の合戦に出ながら生涯傷を負わなかったという伝説のもののふは一体どういう男だったのか、彼を取り巻く三河武士、そして主君たる家康とは?
    大体本能寺の変までをかなーり克明に書いています。私は全然家康まわりの歴史を知らなかったので、いい勉強になりましたね。まさに群雄割拠!という時代にげへえっぐへえっと一騎当千さながらに活躍する忠勝がキモイけどかわいいよ。榊原さんも今まで自分の中で空気だったけど活躍してて良かった。家康も親しみやすかった。
    けど秀吉時代になってからはかなり駆け足です。ていうか小牧長久手がさりげにスルーされてたような。しかし、関ヶ原での対島津戦(すてがまり)の壮絶さはすごかった。直政あああ!
    幕府を開く頃になると武官の忠勝・康政・直政はハブられていくのが悲しかったし家康……しゅん(´・ω・`)な感じになったけど、それを理解して余生を過ごしていく忠勝や康政に泣けた。口には出さないけど、ここまでこれたのはわしらのおかげだとお殿さんも思っておる、って想うところが……ブワッ。余生をのんびり過ごす忠勝夫妻にほのぼのした。最後の肖像画描かせる所なんかあーしみじみと静かに泣けてきた。大坂の陣前に亡くなったのは残念だったけど忠勝あっての家康、徳川家だったと思いました。
    まさに日本、時代を動かすのはこうした田舎くさい人々の魂。

  • 強さを華としているだけの内容かと思ったらそんなことはなかった。最後はしんみり。しかし唐突に忠勝とは直接関係のない大谷吉継などが何の前触れもなく出てきてはやたら褒めそやされ、なんというか、その、筆者の趣味がよくわかる話だなぁと(笑)。こんなこと言ってますが、面白かったです。

全4件中 1 - 4件を表示

菅靖匡の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×