走れメロス,女生徒,富獄百景 (講談社文庫 た 1-3)

著者 :
  • 講談社
3.69
  • (4)
  • (3)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 33
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061310704

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 正しくはこの本ではなく、「富獄百景・走れメロス 他八編」という岩波文庫の本だが検索できなかったので同じ出版社の一番近い題名のものにした。
    (古本なので絶版したのかもしれない)

    この本で一番興味深いのはあとがきとして太宰の旧友である井伏鱒二が太宰について語っていることだ。この中では多少作品に触れながらも、過去の太宰との交流について語っているものが多い。
    中には太宰の大人びた着こなしを井伏が「君のその下着は、おとうさんか、それともおにいさんからの、拝領だろう。」と言ったのに合わせて太宰が「そうです。お古です。」と返したものの、実は本人のものだったり、井伏らと仏像の見学に行き、主人にこっぴどく叱責された時にちゃっかりひとりだけ逃げて叱責をまぬがれていたり・・・と日頃からの世渡りの上手さ(?)を語ったりしている。
    これはファンとしてはかなり楽しめるものだと思う。

  • ものすごく大好きなものが集まってます。

著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

太宰治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×