ダルタニャン物語 10 鉄仮面 (講談社文庫 て 3-15)

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  • Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061330801

感想・レビュー・書評

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  • 結構なボリュームだが徐々に引き込まれ、続巻も買う羽目に。ただ肝心の鉄仮面は出てこず…

  • ロンドンからパリに呼び戻されたラウルは元恋人と国王の情事をまだ信じられないでいた。王弟妃はラウルに2人の密会の証拠を示す。父であるアトスは国王にルイズを諦めるよう諭すが国王もルイズも今更離れる事は出来なくなっていた。悲嘆にくれた親子は領土に退散する。

    フーケとコルベールの政治的対立はますます激化した。フーケは自分の邸に国王一行を招待する。贅を尽くしたそのもてなしに国王は嫉妬する。

    そんな中で、仮面の男がいよいよ表舞台に登場する。彼の思惑、そして裏で操るアラミスの狙いは?
    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    フーケの豪邸はその時代随一の建築家、造園家、室内装飾家によって作られた。後に国王が同じ3人によってベルサイユ宮殿を造らせた。

    邸が豪華なだけでなく、国王を招いた園遊会にはモリエールやラシーヌなど、その時代の寵児と言える文化人も招かれ、音楽や演劇も披露され、食事も勿論豪華❢ 行ってみたい。

    史実はどうだかわからないけど、本書を読む限りフーケはとてもいい人。ダルタニャンも著者自身もフーケ贔屓なのがわかる。公金横領して私腹を肥やしたりもしたけど、派手でみんなを楽しませるサービス精神旺盛で人情もあるフーケは秀吉タイプ。対して実直で慎重できっちりしてるけど面白みのなうコルベールは家康タイプかな?と私は勝手に思った。

  • ついにながいながい物語も終局へ。
    単体でも取り上げられることの多い、鉄仮面のエピソードですね。

    ムースクトンはやっぱり癒しだなぁ。
    ポルトスが洋服を仕立て直しに行くところはちょっと和んだところ。
    老いても友情!熱いね!

  • ダルタニャン物語の第3部『ブラジュロンヌ子爵』の第5巻、全体では10巻めになります。
    映画などにもなったルイ14世さんの双子の弟「鉄仮面」のエピソードが出てきたよ。
    このお話が『三銃士』と同じ物語に出てくるだなんてビックリって人も多いのでは?
    ルイ14世さんが色ぼけモードなので、不遇な暮らしをしてきた弟さんを思わず応援しちゃいました。
    三銃士でアトスは人格者だけど、ポルトスは脳みそ筋肉って感じだし、アラミスは悪いヤツだねぇ…。
    しかし、ブラジュロンヌ子爵くんは全く活躍していないんだが…。

  • ルイ十四世への愛を告白されて、恋するラ・ヴァリエール嬢をあきらめるブラジュロンヌ子爵。アラミスの策謀はますます冴え、バスチーユに幽閉されていたルイ十四世の双生児フィリップ王子とルイ十四世とをすりかえてしまう。友情と忠誠心との板ばさみになりつつ、ひたすら誠実に行動するダルタニャン。鉄仮面の登場により最高潮に達する圧巻。

  • 王の双子の兄弟をバスチーユ監獄から出して、王と入れ替えるという話である。ここの部分が有名である。

  • 副題「鉄仮面」。

  • バスチーユに幽閉されている鉄仮面の男。実はルイ14世の双子の弟フィリップ王子であった。太后の秘密を知ったアラミスはフーケ逆転を狙い、ルイ14世とすり替えを行おうとします。ご存知鉄仮面のお話です。

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