Fate/Zero(5)闇の胎動 (星海社文庫)

著者 :
  • 星海社
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061389106

感想・レビュー・書評

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  • 遠坂が言峰の謀略により脱落 今まで空虚な暗殺者だった言峰が自らの意思で「悪」として聖杯戦争にかかわってくる。セイバーのライダー追跡劇は派手だが、それより言峰、切継、臓硯の暗黒が中心と感じる。その中で雁夜が道化にされて哀れ。
    舞弥の過去が語られることで彼女に奥行きが出て、結局目の前の女一人救えない切継の矛盾が読者にはっきり示され、内心では矛盾に気づき始めている切継は悲劇に向かうしかないことが決定的だと思われる。

  •  あの日、この手で父を殺したことに、本当の意味で価値を見出そうと思うなら……
     それは父と同じ異端の魔術師たちを、全て残らず狩り殺した果てに、ようやく見出せる救済でしかなかった。
    (P.97)

  • 言峰綺礼、遂に本性を現す。

  • ロリコンおじさん・・・

  • 冒頭で雁夜おじさんが愛する娘の辱めを受け、巻末では愛する人の絶望をもらった おじさんが不憫すぎて・・・

  • ついに綺礼が己の求めるものに気付き、聖杯戦争をひっかきまわす。
    バッドエンドの予感をふつふつと感じさせる展開は、読んでいて背筋が冷える想いだった。生き残った5人はそれぞれ、皆が皆、誰かの幸せを祈って行動しているように見えるのに、結果的にはどれも噛みあっておらず、不幸な方向へと向かっているのが分かってしまう。(ウェイバーちゃんは違うけどな!)
    それが面白くて、娯楽として小説を読む読者が既に、綺礼と同じになってしまっているのは、作者の思惑通りなんだろうか? だとしたら相当やり手な気がする。

  • 切嗣の出自、綺礼の裏切り、ライダー(に偽装するバーサーカー)によるアイリスフィールの強奪等、最終巻への布石の巻。

    雁夜君が綺礼に騙され、葵との間でまんまと昼ドラ的展開を演じてしまっているところが切ない。綺礼がこれに興奮を覚えているということは、ただ単に彼は自らの現実にリアリティーを感じていないということであり、彼にとっての聖杯戦争の目的は、人と人との争いを傍観者として楽しみたい、ということを意味しているのだろうか。

  • 最終決戦へ向かう。

    みんなの過去も明らかになり、各キャラクターに深みが出てくる。
    少し中だるみ気味だったが、改めていい作品だと感じれた。

  • ゼロに至る物語,文庫版5冊目ですよ.
    今回は切嗣の話,アイリの話,舞弥の話.
    そしてバーサーカーのマスターが綺礼によって壊される.
    綺礼が初めて酒を旨いと感じる瞬間.
    セイバーが1400ccのモンスターマシンを駈ってライダーに挑む.
    というわけですよ.

    残るサーヴァントはアーチャー,ライダー,セイバー,バーサーカーの4体.

    次で最終巻ですよ.
    いやー,面白いね.
    ウロブチズム全開ですよね.
    この,なんていうか救いが一切無い感じが.

    僕はね,正義の味方になりたかったんだ….

  • 雁夜おじさんvs凛パパ
    切嗣の過去
    アイリスフィールの聖杯化
    ハイパーバイクを乗り回すセイバー
    セイバーvsライダー
    そんな五巻。

    凛パパ、遠坂時臣の「どんなときも、余裕を持って優雅たれ。」
    10の試練には、20の訓練をもって望め。
    これは、同じようなことを、
    オレもエレクトーンの先生に言われたし、
    実際、プロに携わる現場に行った時に、
    嫌ってほど普段の訓練が大事か痛感したので、
    すごく賛同できるし、見習いたい。
    見事に遠坂凜には引き継がれてたね。

    雁夜おじさんは、報われないなぁ・・・。

    切嗣が何故あそこまで残忍で、
    同時にソレスタルビーイングのごとく
    戦争根絶にこだわるかは、過去編でよく判った。

    でも、「すべきこと」を「したいこと」よりも優先する、
    心を殺して理想を遂げるっていうのは、
    人間らしい願いを、機会のような心で、動作で、達成するということ。
    切嗣の矛盾。

    以前、恩師が話していた、声優志望の女性の話。
    「滑舌も、読み方のスキルも完璧!けれども、彼女に芝居には魅力がない。
    なぜなら、そこに特化するために人間の感情を切り捨てて機械になってしまったから。
    そのことを思い出した。

    オレはそんなレベルで狂うようにはなれない。
    むしろ、怠惰な自分に鞭を打ちたいくらい。

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著者プロフィール

Nitroplus所属のシナリオライター。小説家。主な代表作は『Phantom PHANTOM OF INFERNO』『Fate/Zero』『白貌の伝道師』。

「2015年 『RPF レッドドラゴン 6 第六夜(下) 果ての果て』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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