- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061389236
作品紹介・あらすじ
昭和五十八年六月、竜宮レナは自らが犯した罪を部活メンバーに告白した。彼らはレナを許し、再び日常が戻ってくるかに思われた…。しかし、"綿流し"の前に鷹野三四から手渡されたスクラップ帳-この小さな火種がレナを再び疑心暗鬼の渦に引きずり込み、やがて学校を舞台にした大事件へと燃え上がっていく-。文字2色印刷による"祟り"発現システム導入の罪滅し編、完結。
感想・レビュー・書評
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"ひぐらしのなく頃に 解"の第二話罪滅し編の下巻です。上巻が竜宮レナが疑心暗鬼や妄想に捕らわれて壊れていく物語だったのに対し、下巻は妄想と現実の境が曖昧になってしまったレナとレナを何とかして助けたい前原圭一達の熱い友情の物語。ラストの展開がひぐらしらしからぬ熱さです。上巻で行なっていた水鉄砲の部活がまさかあんな展開になっていくとは。圭一もやっとこの狂った世界から抜け出せるかもしれないヒントを掴みました。でも、やっぱりバッドエンドなんですね。次の世界では、無事にゴールに辿り着くことが出来るのでしょうか。
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ロマンシングサガというRPGゲームがあった。どのキャラクターを選択するのかで、ゲームの展開が変わってくる。
どのキャラがベストなのか、仲間内で議論になったことがあった。
本シリーズもゲームから始まっており、同じ世界観、キャラクターで始まるが、展開は大きく変わってくる。
前作で殺された人物が生きており、逆に別人を殺すとか、、、
読者としては、パラレルワールドの世界を重層的に読んでいくのか、このあとに何か仕掛けが用意されているのかわからないまま、とくなくここまで読んできたから、最後まで見届けたいという思いで読み続けているのだろう。
今までと本作が決定的にことなるのは、「過去の惨劇」を認知する登場人物があらわれたこと。
レナが壊れていく過程がとても怖い。
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圭一が思い出したことで、今までの謎が一気に明かされていきます。それでも止まない惨劇。罪滅しは、皆殺しへと続きます。