徳川家康―江戸幕府をひらく (講談社 火の鳥伝記文庫)

著者 : 松本清張

• 講談社 (1982年9月30日発売)

作品紹介・あらすじ

おさないころ、母に生きわかれ、人質として他国で苦労した家康は、豊臣家をほろぼして、江戸幕府300年のいしずえをきずいた。戦国の名将で、すぐれた政治家でもある家康の生涯を、巨匠があざやかに描く。

感想・レビュー・書評

[ゆかれっとさんの感想 · 2016年4月2日]

たしか小６の頃、学校で歴史を習い始めて、歴史に興味を持ち始めたときに
初めて買ってもらった伝記です。（そして持っている唯一の伝記になりました…）
徳川家康は、私の地元・浜松にもゆかりのある人で、その分興味の度合いも大きかった、というのがセレクトした理由だったと思います。
著者は『点と線』などで有名な松本清張さんなのですが、当時小学生の私には、そんなことを知るはずもなく…。
ふりがなや挿絵もあり、子どもにも読みやすい本だったなあと記憶しています。
この本で、家康公がもっと好きになった、思い出の一冊です。

[ぐりさんの感想 · 2014年10月10日]

徳川家康が子どもの時に、いろんなところに売られたのがわかって、気の毒に思った。
そして、いけないことだと思った。

[sasashouさんの感想 · 2010年7月10日]

徳川家康の偉人伝で、戦国時代末期の三河周辺〜家康が死ぬまでの出来事や主な人物の思惑が分かりやすく、おもしろく描かれている。

いつも伝記ものや偉人伝はあまり読まなく、また日本史知識は中学レベルだが楽しめた。

松本清張の作品もこれが初めて。サスペンスのイメージがあるので気になって手に取った。

他の作品も読んでみたい。

[s0910152さんの感想 · 2010年1月20日]

この本は、戦国時代の３代将軍の最後の１人の徳川家康の話です。徳川家康とは、「ほととぎす　なくまで待とう　ほととぎす」と、たとえられるほど、おっとりというか、のんびりした性格だといわれています。この本は、松本清張が、書き上げた作品です。松本清張は、現代の著作者の中で、かなり有名な人なのです。具体的には、第２８回芥川賞を受賞しているのです。「点と線」や、「日本の黒い霧」などを出版しています。そのほかにも、直木賞の選考委員を務めるなど、活躍されています。

[zasu-amaneさんの感想 · 2008年5月21日]

初めて読んだ日本人の偉人伝がこれで、著者がご覧のとおりなせいか内容も面白くて、以降すっかりとくがわさん贔屓です。
まあ、当時から妙な所ばかりチェックしている駄目な幼児でしたけれども。

[pn11さんの感想 · 2008年4月14日]

なんだかよく分からないけど、松本清張っていうのは有名な人らしいというのは、当時から知っていた。でも今にいたるまで松本清張を読んだのはこれ1冊きりだ。(2011.2.6)

著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」