クレヨン王国 とんでもない虹 (講談社青い鳥文庫)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061484191

感想・レビュー・書評

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  • ★虹を渡って消えた藤色のルカと、ベージュのモニカは、"クレヨン王国12妖怪の結婚式"に話が続く。

    "絵本村、最後のどろぼう"、
    "かぐやひめのショール"がほっこり。

    "大あばれ黄土連盟"は恐ろしいが1番好き。
    ゴルフ場にされた事で様々な黄土色が行き場を無くし、皆で人間どもに復讐する。後遺症として、黄土色のものの味が分からなくなったのが1番気の毒で残酷だった。ハンバーグや天ぷらなど。

    ためしにかんであげましょう
    たいして いたかないですよ
    運がわるいと息がたえ
    山から和尚が 経よみに
    そんな程度のことですよ
    ためしにかんであげましょう
    p208マムシのうた

  • ルカとモニカ。

  • エピソードやアイデアが面白い。登場人物の会話も、ファンタジーなのに、妙にリアルを感じさせる。心がほんわかする、7つの短編を収録。

  • 12妖怪の前にあたる話だから、どれくらいかと思えば、福永さんお得意の心あたたまるお話詰め合わせだった。
    こういうのをコンスタントに書けるってすごい能力なんだけれど、冒険ではないので心に残りにくい。

    あとがきが、心に残る。
    作家になりたいというお手紙に対して
    ・ライバルは同年代だと思ってしまうものだけれど、自分の上下、とんでもなく年齢が離れた人たちもライバルであること
    ・とにかくたくさん書くこと、読むこと
    ・みんな同じほど努力しているように思える中でも、飛び抜けて努力した人が、作家になれること
    を書いている。

    『一万時間の法則』という言葉を直後だったので、リンクっぷりに驚く。
    一万時間は、なんでも一万時間はやらないと、ものに出来ないというようなもの。
    でも、ダラダラ過ごした一万時間と、精魂込めた一万時間の差は厳然とあるのだろうなあ。

  • やはりクレヨン王国は、特別だ。いつ読んだとしても、あの想いがよみがえり、新たな発見がみつかる。

  • 月のたまごシリーズの続編を読む前の資料として。福永令三さんの、ご冥福をお祈りします。

  • 当時読んだのはここまでか。また読みたい。

  • 素敵な午前中を過ごしました。福永さんの本大好きです。あらゆるメッセージにぴりりと皮肉が利いていて!!色と動物や虫。黄土色の話が好きです、やりすぎで。昨日の夢に犬猫兎が出てきました。

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著者プロフィール

名古屋市生まれ。早稲田大学文学部国文科卒業後文筆活動に入る。1956年 オール読み物新人賞受賞。1963年 モービル児童文学賞受賞。1964年 『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年から1988年まで、自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾を開く。
2012年逝去。主な著書に『クレヨン王国』シリーズ47タイトル、『静かに冬の物語』(以上すべて講談社刊)などがある。2012年逝去。

「2016年 『クレヨン王国黒の銀行(新装版) クレヨン王国ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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